1,800円以上の注文で送料無料

木挽き町 月光夜咄 ちくま文庫
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 文庫

木挽き町 月光夜咄 ちくま文庫

吉田篤弘(著者)

追加する に追加する

木挽き町 月光夜咄 ちくま文庫

定価 ¥858

550 定価より308円(35%)おトク

獲得ポイント5P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

10/4(金)~10/9(水)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2015/08/01
JAN 9784480432919

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

10/4(金)~10/9(水)

木挽き町 月光夜咄

¥550

商品レビュー

4.1

20件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/08/23

著者のルーツを辿るエッセイ。とは言え、一直線には進まない。あっちへ寄り道、こっちに引っかかりと、興味や関心の赴くままに、点から点へと飛び移り、しかるのちにいつの間にやら本筋に戻っていたりする。これでこそ吉田篤弘、とわくわくさせられる。自らのルーツと出会うべく12キロを歩くために1...

著者のルーツを辿るエッセイ。とは言え、一直線には進まない。あっちへ寄り道、こっちに引っかかりと、興味や関心の赴くままに、点から点へと飛び移り、しかるのちにいつの間にやら本筋に戻っていたりする。これでこそ吉田篤弘、とわくわくさせられる。自らのルーツと出会うべく12キロを歩くために12キロ体重を落とすというこじつけのようなこだわり方も面白い。

Posted by ブクログ

2024/03/28

このタイトルを見たときから、わくわく。 好きな感じ。 吉田篤弘さんのエッセイ。 小説と同じく楽しめた。 はじめに目から鱗だったこと。 大は小を兼ねるは、砂時計では違うということ。しきりに感心してしまった。 吉田さんは、もともとは左利きで痩せていたそうで、鏡で全身を見たり、地下...

このタイトルを見たときから、わくわく。 好きな感じ。 吉田篤弘さんのエッセイ。 小説と同じく楽しめた。 はじめに目から鱗だったこと。 大は小を兼ねるは、砂時計では違うということ。しきりに感心してしまった。 吉田さんは、もともとは左利きで痩せていたそうで、鏡で全身を見たり、地下鉄表参道駅のA4番出口の階段を上ると、息が上がることで、太っていることを認識する。 12キロのダイエットを決意。 赤堤から木挽町までが12キロ。 こんな感じで、今まで読んできた吉田さんの小説と同じく、言葉同士の繋がりがたくさんあって、楽しかった。本籍地の場所での偶然な繋がりもすごいと思った。 曾祖父の音吉さんがやっていた音鮨、武蔵野美術大学で非常勤講師をしていたこと、ギターのことなど、自身のルーツから東北の震災までの吉田さん情報という感じでもあった。 話が脱線していって、また脱線して、もどってという部分もあり、読んでいて飽きなかった。 最後に書かれていたことで、絶対なことは、〈死〉と〈誰にでも父母がいること〉と気づいた吉田さん。祖母が福島出身だと震災後に知ったことは、必然だったのかも。 そして、今更ながら『つむじ風食堂の夜』が映画になっていたことをこの本で知った。吉田さんの勝手なキャスティングもおもしろかったし、見てみようと思う。

Posted by ブクログ

2023/12/23

とっても楽しいエッセイだ。 読みながらずーっと顔がニコニコしていたに違いない。(気持ち悪い) 吉田さんの作品が好きなのだから、もっと早くにエッセイを手にすれば良かった。 書籍のタイトルも沢山あがる。 アーティスト名も沢山あがる。 奥様とのエピソードや、ひいお祖父様の話、いかにも吉...

とっても楽しいエッセイだ。 読みながらずーっと顔がニコニコしていたに違いない。(気持ち悪い) 吉田さんの作品が好きなのだから、もっと早くにエッセイを手にすれば良かった。 書籍のタイトルも沢山あがる。 アーティスト名も沢山あがる。 奥様とのエピソードや、ひいお祖父様の話、いかにも吉田さん!という文章の数々…。 タイトルにある「木挽町」は現在の東銀座であって、吉田さんのルーツだ。 その昔、お祖父様は歌舞伎座の辺りで寿司屋を営んでいたとのこと。 何と言うか、吉田さんらしいというか、不思議なエッセイだった。 話がタイトルから脱線(連想)してゆく 笑 更に脱線(連想)する 笑笑 それなのに最後は気持ちがいいくらいにストンと落ち着く。 あれやこれやが次々と繋がって、そこから新しい展開を見せてゆく。 自室で読んでいたときは声を出して笑ってしまった。 冒頭の「左利き」。 砂時計の話が魅力的だった。 "大は小を兼ねる"とはよく言われることだが、砂時計の世界においては"小は大を兼ねる"。 「三分計」では一分を計ることが出来ないけれど、「一分計」では三分だって十分だって計れるというお話。 そりゃぁそうなのだけれど、「おお!」と思ってしまった。 楽しい。 この章の中で旧仮名遣いによる文章が引用されているのだが、その部分だけ吉田さんのト書きも「どうでせう。」となっていて、遊び心が感じられる。 これもまた楽しい。 そして話は自然と若き日の吉田さんやお父様、ひいお祖父様である音吉さんのお話へ…かと思いきや、吉田さんの日常へ戻ったり。 ゆらゆらと思考を巡らせながらルーツを辿る。 "月光夜咄"という表現もぴったりだ。 「その昔、街ゆく人々は誰もがバナナの皮に滑って転んだものだ。」 「「好きなだけ遠まわりをしたら、いつかきっとここまでおいで」と声をかけた。」 「「………お前さんがいずれ書くことになる最初の小説に、この店を鮨屋ではなく食堂として書いたらいい」」 「そのときの自分は、小説を書くことは孤独という言葉を使わずに孤独を書くことだと思っていた。」 『つむじ風食堂の夜』へと繋がるお話(あとがきも含めて)も出てきて嬉しくなった。 他にも魂や双子や東京の夜など、あの作品この作品のキーワードあれこれが登場する。 吉田作品を読むたびに個人的に気になっていたことも、「あとがきーーーおじいさんは二人いる」を読み、納得! 吉田作品には必ずキーワードの1つとなりそうな美味しい料理が登場するのだ。 スープ、ステーキ、カレー、ハンバーグ、チョコレート…(チョコレートは料理じゃないけど)。 高価なものではなくて、みんなが安心して食べられるような、あったかくて、共通の"美味しいイメージ"を持つ料理。 ああ、やっぱりもっと早くに本書を手にするべきだった!! ちなみに"あとがき"は3つあり(笑)、そういうところも吉田さんだな~と思うのだ。 そして2つめの"あとがき"である「遠くの「自分」ーーーあとがきの「あとがき」」を読み始めて気付く。 本文と1つめのあとがきが、ある思惑をもって書かれた文体であったことに、だ。 それはおそらく、夜咄として"つらつら書き綴る感"を出したかったのではないか?ということ。 どこが?何が?と言われると説明しずらいのだが、作中は改行も少なくて、あとからあとから次々に繰り出されてくるような感じだった。 2つめの"あとがき"(特に"※"より前)は実に後書きらしい後書きだ。 3つめの"あとがき"である「月夜の晩の話の続きーーー文庫版のあとがき」は、タイトル通り。 そして吉田さんには仕事と人生の相方である奥様の存在って大きいのだなぁ。 ファンにとっては充実の内容、隅から隅まで存分に味わえる1冊だった。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品