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為吉 北町奉行所ものがたり
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 実業之日本社 |
発売年月日 | 2015/07/01 |
JAN | 9784408536705 |
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為吉 北町奉行所ものがたり
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商品レビュー
3.8
11件のお客様レビュー
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宇江佐真理「為吉」、北町奉行所ものがたり、2015.8発行。奉行所付き中間為吉、下手人磯松、見習い同心一之瀬春蔵、与力の妻村井あさ、岡っ引き田蔵、下っ引き為吉の連作6話。読み応えがあります。ストーリーは私好みではありませんでしたがw。
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北町奉行所の中間をしている為吉は,本来なら呉服屋の摂津屋の跡取り息子。だが押し込み強盗で両親もろとも殺され,戸袋に隠れた為吉だけが助かっていた。 事件の時に親身になってくれた同心の計らいで奉行所の中間となったのであった。 それまでは,母親の妹,叔母のうちで厄介になっていた。叔母の...
北町奉行所の中間をしている為吉は,本来なら呉服屋の摂津屋の跡取り息子。だが押し込み強盗で両親もろとも殺され,戸袋に隠れた為吉だけが助かっていた。 事件の時に親身になってくれた同心の計らいで奉行所の中間となったのであった。 それまでは,母親の妹,叔母のうちで厄介になっていた。叔母の夫は岡っ引きで,強欲でいじめられて育った。 自分の働きで,食い扶持をもらうようになってから一生懸命働いた。あるとき、未解決だった多くの強盗を働いた大泥棒がお縄になった。。。 奉行所の牢屋敷の中と外。同心や与力、お奉行,はたまたその妻たちの人間関係。 犯人と被害者、日々起こる事件のうち外を知る為吉だった。 宇江佐真理さんの心優しい物語は,それぞれの物語にも温かい眼差しが注がれる。。。
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目次 ・奉行所付き中間 為吉 ・下手人 磯松 ・見習い同心 一之瀬春蔵 ・与力の妻 村井あさ ・岡っ引き 田蔵 ・下っ引き 為吉 「北町奉行所ものがたり」となっているが、奉行所が舞台というわけではない。 「為吉」というタイトルだが、全ての話に出ているわけではない。 北町奉行所という組織の下っ端で働く人たちが、ゆる~く繋がった連作短編。 しかし、あまり人と打ち解けて付き合わなかった為吉が、最後の方では恋もして、家族も出来て、人として成長しているところがいいですなあ。 起きた事件はそれぞれ、普段は隠していた心の闇がなさしめた、後味の悪いもの。 そんな中、「見習い同心 一之瀬春蔵」は、普段から同僚の弱みを探し回っているような嫌な奴の代表格、臨時廻り同心の神谷舎人の心のうちがとてもよかった。 江戸の町を守るものであるという矜持。 人を見る目は厳しくも温かい。 「与力の妻 村井あさ」も、しみじみよかったなあ。 男女の愛と夫婦の情。 家族といえども、自分が気づかぬ面を持っているということ。 「下手人 磯松」は切なかった。 磯松には、悪い心というのはなかったのに。 うっすらと笑みを浮かべて刑に服した磯松の人生は、幸せだったのだろうか。 最後に笑えたから、幸せといってもいいのだろうか。
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