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水曜日の凱歌
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2015/07/22 |
| JAN | 9784103710158 |
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水曜日の凱歌
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商品レビュー
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31件のお客様レビュー
戦後が既に70年以上になり、まさに遠くになりにけりです。そもそも豊かになってから産まれているので、子供の頃の街に戦後の名残りはありませんでした。焼野原から豊かな日本になった背景には、体を売って生き延びた女性は沢山いたでしょうし、その中には泣く泣くその世界に身を投じた女性も沢山いた...
戦後が既に70年以上になり、まさに遠くになりにけりです。そもそも豊かになってから産まれているので、子供の頃の街に戦後の名残りはありませんでした。焼野原から豊かな日本になった背景には、体を売って生き延びた女性は沢山いたでしょうし、その中には泣く泣くその世界に身を投じた女性も沢山いたでしょう。 主人公鈴子は、母以外の家族を戦争で無くしますが、英語が話せる母はその才覚で政府の運営する米兵を対象とする慰安所の通訳や運営の仕事を得て、普通では得られないような豊かな生活を送ります。しかし慰安婦として働く女性や、瓦礫の中で生きる人々の姿と自らを引き比べて葛藤します。 母に潔癖な女性としての姿を求める鈴子。女性が一人で生きていく為にその能力をフル活用して生きていく事を決めた母。次第にずれていく2人の姿が描かれています。 終始鈴子の目線で進んで行くので、子供の厳しい潔癖さがぴりぴりと漂いますが、大人になった今、母親だけやっていては渡って行けなかった、厳しい世界を渡り切った母の姿を否定できない自分がいます。 為政者の方針や男性本位の目線、女性同士を縛る慣習や嫉妬。それによって都合よく扱われ必要無くなれば打ち捨てられる弱い立場の女性達。そんな中で上手く立ち回る母に忸怩たる想いを抱く鈴子。豊かな生活を送れる事自体を止めたいとは思っていないけれど、それを受け入れる準備も出来ない気持ち。なんとなく分かるなあ。14歳という年齢は自分で歩めないもどかしさと、色々な事が許せない潔癖さが同居していますよね。 家族が亡くなった事は悲しいけれど、それによって解き放たれたようにも見える強い母の姿もまた彼女の心に影を落とします。では母はどうすればよかったんだ、貧しく困難の中で生きたかったのか、と詰め寄られれば、きっと鈴子はどうしたらよいか分からないと落涙することでしょう。 いいように世の中に食いものにされた女性達の姿、そしてそこから立ち上がる女性の息吹をぐいぐい描いています。やはりすげえな乃南アサ。
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2019.11.03読了 戦争ものは涙を誘うので覚悟して読みましたが、グロテスクな表現や涙する場面はあまりなく、戦時中の女達の生き方や生活を少女鈴子の目線を通して表現しています。 女ゆえの切ない終戦 鈴子の母、つたえのたくましい生き方、それに反発する鈴子の本心。たった1年でこんな...
2019.11.03読了 戦争ものは涙を誘うので覚悟して読みましたが、グロテスクな表現や涙する場面はあまりなく、戦時中の女達の生き方や生活を少女鈴子の目線を通して表現しています。 女ゆえの切ない終戦 鈴子の母、つたえのたくましい生き方、それに反発する鈴子の本心。たった1年でこんなにもそれぞれの人生が変わっていってしまう敗戦。 幼なじみの勝子。 その後を知りたくなるカタチで物語は終わります
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3月の大空襲で全てを焼かれて家族や友人を殺され、町には焦げた焼死体が至る所に放置される状況の中を彷徨う。 それが僅か5ヶ月後、半年も経たないうちに戦争は終わり、仇敵であったはずの米兵たちが支配者として身近に登場し、鬼畜であったはずの彼らに群がる日本人たちが大勢現れる。 この壮絶な...
3月の大空襲で全てを焼かれて家族や友人を殺され、町には焦げた焼死体が至る所に放置される状況の中を彷徨う。 それが僅か5ヶ月後、半年も経たないうちに戦争は終わり、仇敵であったはずの米兵たちが支配者として身近に登場し、鬼畜であったはずの彼らに群がる日本人たちが大勢現れる。 この壮絶なパラダイムの転換。 これまでにも散々聞かされてきた話ではあるが、こうして小説世界として時系列に疑似体験してみると、改めて竦然たる気持ちになる。 それを噛み締めさせてくれただけでも、この小説には読む価値があった。 女性作家による、女性視点での物語である。 男性である自分が、本当の意味でこの小説に込められた想いを理解できたとは到底思えないが、兎角政治問題としてしか語られない慰安婦という存在が、哀しくも逞しく生きる様を体現しているということは分かった。
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