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細田守の世界 希望と奇跡を生むアニメーション
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2015/07/01 |
JAN | 9784396615314 |
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細田守の世界
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商品レビュー
3
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2021年7月16日に公開される『竜とそばかすの姫』に向けて読もうと思った1冊です。 「あーっ、こういうシーンあったなぁ」 「えっ、このシーンのここの部分、実はこういう事だったの!?」 …と、それぞれの映画の話を読んで思い返し、知らなかった事に対してはビックリし続けました。 映画見返したくなってきたなぁ。
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疾走感と世界への肯定感が魅力の細田監督。 いまアニメ界でいちばん期待されているというか、みんなの希望を背負っている監督だと思う。 独立後の4作品を紹介する。技術的なことはあまり語らず、どこに感動のポイントがあるのかを示唆する入門ガイドだ。ファンには物足りないかもだけど、これから宮...
疾走感と世界への肯定感が魅力の細田監督。 いまアニメ界でいちばん期待されているというか、みんなの希望を背負っている監督だと思う。 独立後の4作品を紹介する。技術的なことはあまり語らず、どこに感動のポイントがあるのかを示唆する入門ガイドだ。ファンには物足りないかもだけど、これから宮崎駿の役割(特に興行面で)を受け継ぐには、もっと一般に知ってもらわなくちゃね。
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敵は、「特定個人」ではない。それも監督の「公共性への意識」にリンクしていることでしょう 本当の敵とは、相手と自分の「関係性」であったり、周囲との協調性であったり、あるいは時間という絶対的な尺度であったり、事と次第によっては、「自分の内なる闇」であったりする。場合によっては、「絶...
敵は、「特定個人」ではない。それも監督の「公共性への意識」にリンクしていることでしょう 本当の敵とは、相手と自分の「関係性」であったり、周囲との協調性であったり、あるいは時間という絶対的な尺度であったり、事と次第によっては、「自分の内なる闇」であったりする。場合によっては、「絶対的は時間」としても描かれる。それを克服するのが主人公たちの「決断と行動」であるという点には、驚くべき共通性が感じられます。繰り返し繰り返し語るべきもの、問題にすべきものでもあり、「普遍的な解」としての信念があるのでしょう 「理」のバランスでスジを通し、ドラマの「情」をビジュアルで巧妙にコントロールしている。映しだされている構図も「主観」か「客観」か、カットごとに注意深く描き分けられている。そして「情」の作用に使える音声など他の要素を多重化し、全体を「理」によって統御することで的確な意図を伝達し続けている。理と情の絶妙なバランスとコントロールこそが、細田作品の魅力の中心にある 論理的に一貫しない疑念が、グルグルと脳内を駆け巡る。しかし次の瞬間、「そこには母と娘の気持ちの絆が確実に結ばれている」と、感情的な軸がスパっと通る。そして「そうだ、これこそが親子だ」と納得と共感が生まれる。矛盾の生んだ一瞬の隙間、そこにずっと観客自身の体験の記憶が染みこんで化学変化が起きる。結果、感動が観客自身のものになる。そんなプロセスが生まれている 映画の備える「究極の普遍性」が、世にある「人の多様性」を鏡のように映しだした結果、大ヒットに結びつく 登場人物と観客の間だけに生じる「秘密の共有」という物語の構造 言葉にしてしまえば説教臭く陳腐にも聞こえるメッセージが、具体的な動きだけで語られているからこそ、大きく心を打つ。やはり、絵に心をこめて動かすアニメーションだからこそ、可能となる感動が込められている どんな構成の映画であっても、時間がどうジャンプしていても、あるリテラシーをもった観客は物語を読み取ることができる 「奇跡」とはどこに起きるものなのか。細田監督の場合、それは「世界と世界の接触」によって起きる。厳密には接触が生み出す衝突を乗り越え、それぞれの世界に属する者、本来異なる者同士が新たなステージに到達することが「奇跡」なのです
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