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カレイドスコープの箱庭 宝島社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 宝島社 |
発売年月日 | 2015/07/01 |
JAN | 9784800242372 |
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カレイドスコープの箱庭
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商品レビュー
3.4
48件のお客様レビュー
登場人物は勢ぞろいで豪華だが、なんだか院内での事件をメインにすすんでいく(国際会議の方は派手だが) ドラマや漫画の最終回で後日談をやるあのノリを一冊まるまる使ってやっている感じ。
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『ケルベロス』が最終章のようだったとのことで、付け足し的なものかと思い余り期待していなかったのだが、思いのほか面白かった。 前作、前々作が『発砲』だの『爆破』だの派手ではあるがちょっと現実離れしていたのだが、今回は決してあってはならない事ではあるが総合病院ではある『かも』という現...
『ケルベロス』が最終章のようだったとのことで、付け足し的なものかと思い余り期待していなかったのだが、思いのほか面白かった。 前作、前々作が『発砲』だの『爆破』だの派手ではあるがちょっと現実離れしていたのだが、今回は決してあってはならない事ではあるが総合病院ではある『かも』という現実感があり、内容もわかりやすかった。 過去に出てきたキャラクターが出演してくれたのも個人的には嬉しかった。「すずめ四天王」の対決、個人的にはちょっと見てみたい…
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シリーズ各作品に共通となるが、読み始めると頁を繰る手が停め難くなってしまい、素早く読了に至った本作である。 そして本書だが、作品の後に海堂尊作品の多くが紹介され、描かれている内容の時系列が判るように整理されたモノ、各作品中の出来事や、作中で言及が在る事項等を年表のように整理したモ...
シリーズ各作品に共通となるが、読み始めると頁を繰る手が停め難くなってしまい、素早く読了に至った本作である。 そして本書だが、作品の後に海堂尊作品の多くが紹介され、描かれている内容の時系列が判るように整理されたモノ、各作品中の出来事や、作中で言及が在る事項等を年表のように整理したモノ、そして『放言日記』と題した作者の作家活動等―初めて発表した時点で、作家活動が10年に差し掛かっていたそうだ。―に関して綴ったエッセイが収められている。愉しい作品と、興味深い附録も在る訳で、全て纏めて愉しんだ。 本作は「難しい手術が鮮やかに行われて来た現場で、何か不自然な事態?」という謎を解こうとする『チーム・バチスタの栄光』から起こったシリーズである。前作の『ケルベロスの肖像』でシリーズに幕を引くという構想であったらしいが、前作で描かれた出来事の少し後の出来事ということで本作が登場している。 物語の舞台は東城大学病院―第1作の「バチスタ」の一件もこの大学病院で発生している。―が在る桜宮市という、東海地方の架空の街となっている。 そしてこの東城大学病院の神経内科で「不定愁訴外来」という場所を担当する医師の田口が、本作を含むシリーズ各作品の主要視点人物というようになっている。 前々作、前作と東城大学病院は大変なことになっていた。貴重な大型医療機器や新しい施設が損なわれてしまうような出来事が相次ぎ、経営状況も厳しい病院は「閉鎖も已む無し?」という情況に陥ったことが、最初の章の田口と高階院長とのやり取りで示唆されている。そういう情況から、何とか東城大学病院は続けて行こうということになっていたのである。 このシリーズでは、多くの場合は田口が高階院長に役目を依頼され、懸命にそれに取組もうとするというように展開する。そこに色々な人達が関わる。出番が多いのは、厚生労働省の白鳥技官である。 本作で、田口は2つの依頼を受けた。1つは、手術後に死亡した患者に関して、病理診断時に検体の取り違いか誤診が在った可能性が排除出来ないという指摘が在ったとして、その件を調査することであった。もう1つは、遺体をCTやMRIで調べて死因や他の情報を得ようという「Ai」(オートプシー・イメージング)の取組を巡る国際シンポジウムを催すということだった。 国際シンポジウムに関しては、国外の研究者を招聘するようなことについて、ボストンに在る東堂―前作で登場したMRIの権威―に相談しに行くよう、既に旅行を手配済みであるという。そして準備に関して厚生労働省の白鳥技官にも協力を依頼済みであるという。 限られた期間で大きな催事の成功を目指す他方、「検体の取り違いか?誤診か?」の調査も在る。田口は調査に着手し、報告の素案を綴り、慌ただしくボストンへ飛んだ。そして東堂に迎えられた。 帰国した田口を白鳥が待ち受けていた。高階院長を交えてシンポジウムの準備に纏わる打ち合わせをしたが、他方で白鳥は「検体の取り違いか?誤診か?」の調査について「一緒に再調査しよう」と言い出す。 シンポジウムの行方、調査の顛末というのが本作の物語だ。 シンポジウムの行方に関連するが、「死因を究明すること」というような行為を巡って、作中人物達が議論をする場面が在る。あの場面は色々と考えさせられ、凄く読み応えが在った。 前作は「とんでもない事態」になってしまっていた。あれで「シリーズに幕」では少し落ち着かない。そこで本作が「フィナーレ」として用意されたのかもしれないと思いながら読み進んだ面も在る。 田口自身は淡々と普段の調子ではあるが、近くに、遠くに高い志を持って懸命に働く仲間達が在り、様々な課題に向き合っている。他方、押し出しが強く、不思議な知恵が廻る“探偵”の白鳥と、少し穏やかな“探偵助手”の田口が病院内での不思議な出来事の謎を解くような様子も在るという訳だ。 このシリーズに関しては、2020年から2022年の“コロナ”を受けた社会情勢の中で作者が綴った作品を契機に、「そう言えば読んでいない」と読み始めて夢中になった。“コロナ”を受けた情勢下の3作は、作者による様々な作品の作中人物達が登場している。その中に「東城大学病院の田口医師」、「厚生労働省の白鳥技官」が登場し、彼らの初登場を知りたかったので「バチスタ」のシリーズを手にしたのだった。 作者による“ワールド”の核となる「バチスタ」のシリーズそのものは本作で段落ではある。が、「バチスタ」のシリーズの作中人物も含めた人達も登場する、本書で紹介されている多彩な作品が在る。それらにも触れてみたいと強く思う。 偶々読んだ本が契機になって、ドンドンと読む本が増えている。こういうのも好いかもしれない。
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