商品レビュー
4.2
73件のお客様レビュー
歴史の中での人間の生き様や、理想を追求する姿が描かれた物語は、主人公の水戸光圀の魅力を余すところなく伝えています。彼の生涯における悲劇や奮闘は、特に愛する者たちを失った痛みや、理想の仁政を目指す姿勢に深く根ざしています。下巻では、明暦の大火による歴史資料の焼失や、身近な人々の死が光圀に重苦しい影を落とす中、彼は「大日本史」編纂に向けて奮闘し続けます。剛毅で柔軟な心を持つ光圀の内面が描かれ、彼の苦悩や感情が読者の心に響くことでしょう。物語の中で織り込まれたエンターテインメント性も楽しめ、歴史の謎や人間ドラマに引き込まれる作品です。
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自分史上最高の時代小説『天地明察』ぶりの冲方丁さんの作品。評価が高かったので読んでみたが、今回も期待に違わぬボリュームで、いっとき時代の渦にどっぷり浸ることができた。謝謝。 光圀をはじめ、時代の才物、才媛たちが珠聯璧合する地を舞台に、数々の人物の願いが連綿と繰り広げられていくさま...
自分史上最高の時代小説『天地明察』ぶりの冲方丁さんの作品。評価が高かったので読んでみたが、今回も期待に違わぬボリュームで、いっとき時代の渦にどっぷり浸ることができた。謝謝。 光圀をはじめ、時代の才物、才媛たちが珠聯璧合する地を舞台に、数々の人物の願いが連綿と繰り広げられていくさまが描かれる。 史書の編纂に生きた叔父や、隠遁を想い続けた読耕斎、義と詩の到達を追求した光圀、そのほか父の頼房に紋太夫、泰姫など、彼ら彼女らの人生を、史実とフィクションをない交ぜにした大きな塊を、真正面からぶつけられるような読書体験。読んでいて浮き足立つほど楽しかった。 天地明察ファンからすると、安井算哲が登場した際などは少し嬉しくなった。
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2025/11/3読了(再読) 「みな、生きてこの世にいたのだ! どれほどのものが失われ、奪われようとも、人がこの世にいたという事実は永劫不滅だ! それが、それこそが、史書の意義なのだ!」 〈明暦の大火〉の後、遂に史書編纂を決意した光圀。そこから数十年の生涯をかけた事業(しかも...
2025/11/3読了(再読) 「みな、生きてこの世にいたのだ! どれほどのものが失われ、奪われようとも、人がこの世にいたという事実は永劫不滅だ! それが、それこそが、史書の意義なのだ!」 〈明暦の大火〉の後、遂に史書編纂を決意した光圀。そこから数十年の生涯をかけた事業(しかも、完成は200年先の話である)になる訳だが、しかし自身が生きて世に在る限り、誰かを看取る立場になる可能性は上がる訳で、光圀公の生涯の悲劇は、泰姫や読耕齋のような理解者を早くに喪ったことか。そして、冒頭とクライマックスで描かれた、藤井紋太夫徳昭の手討の“真相”……史実では、理由不明の“歴史の謎”なのだが、ここで作者が考えた“真相”が割とトンデモ。ではあるが、水戸史学が後々の尊皇攘夷思想に与えた影響を考えれば、その黎明期に150年ばかり進んだ発想に至った者が居てもおかしくないのか? と、ギリギリ納得できる所ではあった。 「人生楽ありゃ、苦もあるさ……」。一件落着の後、呵々大笑する好々爺のイメージからは遠い、内に哀しみを秘めつつ威厳は崩さない本作の光圀公の人物像。映像化するなら、光圀役は中井貴一か? 映画『天地明察』(’12)でもそうだったし。でもドラマ『水戸黄門』での黄門様役は……助さん格さん居なくても、一人で悪人共をボコボコに出来そうなので、ダメですかね?
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発刊当時に単行本を図書館で借りて読み始めましたが、あまりのページ数(752ページ)に、中盤で返却日を迎えてしまう…。それ以来、ずっと気になっていた作品。Audibleで最後まで聴くことができました。光圀の生き方、行動、思考、全てがカッコいい。今度、「偕楽園」に行く時には、今までと...
発刊当時に単行本を図書館で借りて読み始めましたが、あまりのページ数(752ページ)に、中盤で返却日を迎えてしまう…。それ以来、ずっと気になっていた作品。Audibleで最後まで聴くことができました。光圀の生き方、行動、思考、全てがカッコいい。今度、「偕楽園」に行く時には、今までと見方が変わるかも。
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