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沈黙の山嶺(下) 第一次世界大戦とマロリーのエヴェレスト

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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2015/05/27 |
JAN | 9784560084342 |
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沈黙の山嶺(下)
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
戦争が変わったと言われる第1次世界大戦、誰もが勝利者ではなかったこの戦いの後に、その栄光と尊厳を取り戻すようにイギリスがエヴェレストへと送った遠征隊の未知との格闘があますところなく描かれている。 白地図だったチベット、ネパール奥地の地図を作る作業と並行して行われた8848mの高...
戦争が変わったと言われる第1次世界大戦、誰もが勝利者ではなかったこの戦いの後に、その栄光と尊厳を取り戻すようにイギリスがエヴェレストへと送った遠征隊の未知との格闘があますところなく描かれている。 白地図だったチベット、ネパール奥地の地図を作る作業と並行して行われた8848mの高さを誇る神が住む頂への挑戦。 それも今の私たちには到底想像がつかないような軽装備で… よくこんな格好で??とおどろいてしまう。 誰もが足をつけていない場所へと一歩を踏み出すためには何が必要なのか…功名心・征服欲・様々にあるだろうが自身との決着というのが大きいのかも〜と思わざるえない。 とにかくあの頂に挑戦した全ての登山者に敬意を評してページを閉じました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
エヴェレスト遠征隊は確かに国家の威信を背負っていたに違いないが、もう一歩で山頂に手が届くという瞬間には、そのような名誉や功名心は頭の片隅にも浮かばなかったであろう。ただ山頂に辿り着きたいという登山家の本能だけが働いていたに違いない。第一次世界大戦でいやと言うほど死に直面してきた彼らにとって、死はあまりにもありふれたことであったので、命があることよりも生きている瞬間のほうが大事だったのである。やはり死と引き換えでなければ、その恍惚感は味わえないだろうと想う。ある意味羨ましい人生である。
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世代、階級、そして植民地主義の終焉という形で国家(英国)をものみ込んでいった第一次大戦後の時代の空気を、英雄マロリーら、エヴェレスト初登頂に賭けた若者たちの姿を通して描いた大作。
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