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パニック障害、僕はこうして脱出した 苦しいのは、あなただけじゃない 詩想社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 詩想社 |
発売年月日 | 2015/05/23 |
JAN | 9784434205101 |
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パニック障害、僕はこうして脱出した
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商品レビュー
4.3
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
パニック障害の症状って分かってもらうの難しいですよね。今でこそ認知度高くなりましたけど、99年だと医師でも知らない人結構いたんじゃないですかね。苦労された事はこの本を読むと痛いほど伝わってきます。 パニック障害の本は色々読んできましたが、ヒポコンドリー性基調という用語は初めて聞きました。でも確かに感覚が鋭くなった感覚は私にもあります。私の場合は特に聴覚。大きい音がもの凄く苦手になりました。 P170の自分のペースで行動できないことが大きなストレスになるというのは本当そう!私も最近はのんびりと自分のペースで行動する事を心掛けています。周りに合わせてペース合わせると、後からドッと疲れて体調悪化するんですよね。周りの人にどう思われようが、自分のペースを維持する事が大事。それが自身の心身を守る事に繋がります。私の場合は。 この本を読んで思ったのは、円さんって周囲の人に物凄く恵まれていますよね。ご家族や友人やスタッフさんに。奥さんやスタッフさんが可哀想って、読んでいてちょっと思いましたwでもこの症状になった事で色々な事に感謝の気持ちが湧いてきたのは私も同じです。パニック障害になって良かったとは言えないけど、悪い事ばかりではなかったとは思えるようになりました。 同じ症状で苦しんでいる方は、読んでみてほしいです。症状も人それぞれなので、自分とは違うという所もあるかもしれないけど参考になる所も沢山あると思います。 有名な方が自身の症状を公表する事って、物凄く意義のある事だと思います。その病気に対して関心を持つ人が増えますし、結果その病気の認知度が高くなります。パニック障害なんてまさにその典型ですよね。パニック障害である事を公表し、このような本まで出して下さった円さんに感謝したいと思います。 自分がどん底だった頃の思い出が蘇って、想いが溢れて物凄く長文になってしまったw調子悪い日もあるけどのんびりと生きていこう。
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体調が悪いとき、「こんなプレッシャーになる仕事など辞めてしまえばラクになる」とずっと思ってきた。辞められればどんなに快適なんだろう。そうすれば完全に治るはず。と。でも、この本では、「仕事を完全に辞めてしまうと、もうがんばる必要がない。すると、どんどん悪い方へ向かってしまう」と書く...
体調が悪いとき、「こんなプレッシャーになる仕事など辞めてしまえばラクになる」とずっと思ってきた。辞められればどんなに快適なんだろう。そうすれば完全に治るはず。と。でも、この本では、「仕事を完全に辞めてしまうと、もうがんばる必要がない。すると、どんどん悪い方へ向かってしまう」と書く。やれる範囲で仕事をこなすと、それがまた自信となって、次につながるというのは、考えたことがなかったので新鮮だった。 あえて不安に駆られる状況に身を置いてみる、そして、不安になるという自己暗示を解く。 また、「いやいやながらもやってみる」というのにも、はっとした。いやいやながらなら、いっそやらなければいいと思っていたから。愚痴を言いながらでも、少しずつ前進していけばいいと言っていて、心に落ちた。 著者がお医者さんに「生きている限り不安は続く」と言われて絶望する場面がある。自分が言われたら、奈落の底の気分になると思う。著者も一度はそう思ったようだが、最後にこう書く。 「生きている限り、どんな人も不安を抱えて生きているんだよ」と言いたかったのではないかと。 つらいとき、自分だけがつらい、苦しいと思ってしまいがち。だけど、桜の木の下で陽気にお花見している人も、電車で静かに外を見つめるひとにも、それぞれ不安はある。「生きてるんだから、あたりまえ」と思って生きる。
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10年近く前、脳ドックのMRIで気絶しそうになった。閉塞感がもたらす息苦しさ・冷汗・早い動悸・頻脈は今でもたちまちにして想起できる。以来、あの発作が何かの拍子でまた起きやしないかと今なおビビってる。自ら寝た子を起こす必要などないとは分かりつつも、ある意味、怖いもの見たさでいざ読み...
10年近く前、脳ドックのMRIで気絶しそうになった。閉塞感がもたらす息苦しさ・冷汗・早い動悸・頻脈は今でもたちまちにして想起できる。以来、あの発作が何かの拍子でまた起きやしないかと今なおビビってる。自ら寝た子を起こす必要などないとは分かりつつも、ある意味、怖いもの見たさでいざ読み出してみた。序盤から次々と語られるリアルな症状。読み切れるか不安に苛まれながら、何とか読み終えた。 著者がパニック障害とは知ってはいたが、ここまで酷かったとは…。医師曰く「この病は完全に休むのはのはNG、社会との接点は必要」は分かりつつも、トイレに立つことさえ難儀を極める日常生活にプラスして、数多くのレギュラー番組に出演し、視聴者に微塵も病気のことを悟らせず道化を演じ続けた強靭な精神力にただただ脱帽。発症の発端となった所属事務所からの独立。スタッフを抱え、はたしてやっていけるかどうかの先行きの不安と尽きないプレッシャー。一度発症すると完治は難しい病を今なお宿したままではあるが、信頼の置けるドクター、投薬がもたらす安堵感、献身的な妻の愛情に支えられ、現在は病と対峙の関係を超え共に生きるレベルにまで回復。近しい人にさえ理解し難い心の病。この凄絶な闘病記は同じ疾患を持つ方々にとって心強いエール本になることは間違いない。
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