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ハンコの文化史 古代ギリシャから現代日本まで 読みなおす日本史
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 吉川弘文館 |
発売年月日 | 2015/05/01 |
JAN | 9784642065887 |
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ハンコの文化史
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
ハンコがどう生まれてどう使われて来たかの歴史。物凄い幅広い知識と、現物に当たってきたからこそわかる洞察で、ハンコってこんなに奥深いのか!と、驚きながら読める本。 もともとは所有の印であって、瓶などの蓋の粘土に押したもの。それが封蝋になったり、文書の確かさを保証するものとなったり、...
ハンコがどう生まれてどう使われて来たかの歴史。物凄い幅広い知識と、現物に当たってきたからこそわかる洞察で、ハンコってこんなに奥深いのか!と、驚きながら読める本。 もともとは所有の印であって、瓶などの蓋の粘土に押したもの。それが封蝋になったり、文書の確かさを保証するものとなったり、というその発展の歴史の動きがとても面白い。 著者が、大学の研究者ではなく、外務省勤務であったことがまた良い。過去の世界情勢への視点も現在の世界に繋がってるし、在野の研究者ならではの大胆な発想もある。 今の日本のハンコ文化の前近代性への指摘は、グローバルに活躍された著者ならではの実感でしょう。
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メソポタミア文明発祥のハンコの歴史を、その伝播の様子と各地域文化ごとの発展を通して解説している。はんこから判明するインダス文明の交易、はんこと自署・花押の社会における役割の移り変わり、謎のはんこ糸印の由来などが興味深い。表紙の田黄石は西太后や李鴻章ゆかりの逸品で著者が所蔵するとこ...
メソポタミア文明発祥のハンコの歴史を、その伝播の様子と各地域文化ごとの発展を通して解説している。はんこから判明するインダス文明の交易、はんこと自署・花押の社会における役割の移り変わり、謎のはんこ糸印の由来などが興味深い。表紙の田黄石は西太后や李鴻章ゆかりの逸品で著者が所蔵するところとなり今は博物館にあるという。
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地味に違いない。と思って読み始めたわりに、ハンコの起源を遡ると古代文明のアラベスクのローラープリントなどが登場する。その辺からぐいと惹き込まれてしまった。 指輪、染め物、封緘、鑑賞物、ハンコと現在はまったく違う機能用途を持つものが、はじめは一緒だったというのには驚きである。 様...
地味に違いない。と思って読み始めたわりに、ハンコの起源を遡ると古代文明のアラベスクのローラープリントなどが登場する。その辺からぐいと惹き込まれてしまった。 指輪、染め物、封緘、鑑賞物、ハンコと現在はまったく違う機能用途を持つものが、はじめは一緒だったというのには驚きである。 様々な民族や文化が国同士の攻防や貿易、人々の交流などで時代を超え場所を変え、少しずつ意味が混ざり合いながら、はたまた本来の機能は忘れ去られながら、新しい機能が付加されながら、ゆったりと伝播していくその歴史は壮大でロマンがある。 著者は自身の研究スタイルは比較印章学と称している。文化は比較すると、元々知っている事も面白みが倍増する事が分かり、なるほど、これはおもしろいと思った。 ところで、著者の本業は外交官なんだが、自身の社会的立場も大いに活用、お金と人脈を惜しみなく使い趣味のハンコ収集や各国の歴史資料にアクセスしている。無知なわたしは孫崎享しか外交官のイメージがなかったので、外交官の私生活をイメージしたりなんてましてや羨ましいななんて思った事はこれまで無かったけども、本書の作者の趣味への職権乱用ぶりはイメージ容易でとても羨ましい、外交官っていいなぁと思った。
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