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資本主義という病 ピケティに欠けている株式会社という視点
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社 |
| 発売年月日 | 2015/05/01 |
| JAN | 9784492314623 |
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資本主義という病
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商品レビュー
3.4
5件のお客様レビュー
難しかった! 以下、簡単にまとめてみる。 ・今では当たり前にある株式会社だが、当初は株主全員が有限責任だという点で大きな反対論があった。しかし「資本維持の原則」と「財務内容のディスクロージャー」、ふたつの条件の元で有限責任が認められ、株式会社制度が確立した。 ・ところが日本では...
難しかった! 以下、簡単にまとめてみる。 ・今では当たり前にある株式会社だが、当初は株主全員が有限責任だという点で大きな反対論があった。しかし「資本維持の原則」と「財務内容のディスクロージャー」、ふたつの条件の元で有限責任が認められ、株式会社制度が確立した。 ・ところが日本では、川崎製鉄の西山パラダイムに代表される過大借入、旧財閥系企業集団に代表される株式の相互持ち合いという、「資本維持の原則」に反する方法で、株式会社が運営された。戦後の朝鮮戦争特需=高度経済成長により、これが成功体験となっているが、あくまで特殊事例である。 ・会社の買収や、他社の株を保有することも、今では当たり前だが、当初は違った。会社は人間と同じように人格を持っている(法人格)、だから人間と同じように会社も売買できないと考えられていた。ところが、ニュージャージー州が州の財政収入を増やす対策(同州への本社移転を促す)として、他社の株式を所有してよいとする州法改正を行ってしまい、負けじと他の州も追従した。こうして、株式会社は巨大化することとなった。 ・巨大化した企業は、その巨大さゆえに柔軟な身動きが取れない。そして時局の変化に対応しきれず潰れると、その影響が大きすぎるため、国費を投入してこの影響を抑えようとするが、これは国民の税金であり、株主はその責任を取らず、ただ株式売買で利益を上げているだけ。原発が事故を起こして人々を路頭に迷わせたとしても、その責任は有限、いや、有限責任でさえ果たしていない。仮にこれが個人の所有物での事故なら、その所有者が何の刑事罰も受けないということがあり得るのか。
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ピケティに欠けている株式会社という視点、という副題がつけられている書籍で、実を言うともしかして、ピケティを読んでいなくても別の意味で役に立つ本かもしれない。株式会社の成り立ちのいきさつや、日本でたどった特異な歴史に触れられているからである。 読み始めると、株式会社について相当に...
ピケティに欠けている株式会社という視点、という副題がつけられている書籍で、実を言うともしかして、ピケティを読んでいなくても別の意味で役に立つ本かもしれない。株式会社の成り立ちのいきさつや、日本でたどった特異な歴史に触れられているからである。 読み始めると、株式会社について相当にながい記述が続く。また、著者の前身が記者で、そこで取材されたことや、目にしたことが、書かれる。あれ、と思うのだが、それは、もう、続く。株式会社が産声が上げた頃からの話だ。そして、それが実を結ぶのは、株式会社が、一方で株式会社の実質的所有者である株主の有限責任、つまるところ、株主は、買った株に出資した以上に責任を問われることはない、ということ、に対して、株式会社が引き起こすかもしれない危険と矛盾だ。日本では特に、法人に刑法が適用されるか、は重大な論点になっていた。エンロン事件で、顧客に多大な損害を与えながら、経営者はストックオプションを利用して莫大な利益をあげている、矛盾。アメリカでは、彼らに懲役刑を科したが、日本では福島の地震で引き起こされた東電へ責任を問う術のない事実である。そこでは、弱い立場に立たされた者が、一層弱い立場に立たされる矛盾が内包されているのである。 ここでは、株式会社の矛盾が二重の意味で重くのしかかっている。つまるところ、株式会社が有しているところの責任財産である資本以上の損害を手当てする方法が実質に実現不能になる可能性と、法人である株式会社に対する刑法の適用の不能である。 そして、これがどうピケティと関係するかだが、ここで現在のお金持ちがどのようにお金持ちになったか、である。土地などの不動産については出発点の差として扱われているが、おおくは金融であげた莫大な利益のつくりだした格差であるとする。彼らの多くが会社の経営者であることを考えるとストックオプションなどから相当に利益がもたらされている可能性がある。そもそも、ストックオプションは雇用者の財形に寄与することを意図してつくられたものであったのに、である。思うに、一定以上の利益は、還元する仕組みをつくるべきなのではないか、例えば、会社の資本に還元するとか、そうでなくても、温暖化に備える基金をつくってそこに資金としていれられるようにするとか。株式会社のひきおこす可能性のある将来を考えると、むしろこうしたほうがバランスがよいのではないか。 この本は、ピケティの提示する不等式と、実は対する視点を出しているわけではない。しかし、株式会社のかかえる問題の延長上に格差のある問題もあるようだ。
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奥村宏『資本主義という病』読了。 とても分かりやすい。 奥村経済額の入門書。 現在の社会の問題の根源に株式会社があるのは間違いない。
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