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彼らは廃馬を撃つ 白水Uブックス200
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彼らは廃馬を撃つ 白水Uブックス200

ホレス・マッコイ(著者), 常盤新平(訳者)

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彼らは廃馬を撃つ 白水Uブックス200

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2015/05/01
JAN 9784560072004

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みんなの感想まとめ
  • 夢追う若者たち
  • 1930年代アメリカ
  • 過酷なダンス競技
  • 社会的暗喩と人間ドラマ
  • 希望と絶望の交錯
  • エキストラからの挑戦
  • マラソン・ダンスの緊張感
  • 家出娘と犯罪者の参加者
  • 映画化された文学作品
  • 厳しい現実と希望の光

過酷なマラソン・ダンス大会を舞台に、夢を追う若者たちの希望と絶望を描いた作品は、1930年代のアメリカの厳しい現実を巧みに映し出しています。主人公のロバートと女優志望のグロリアが、生活のためにこの耐久コンテストに参加することで繰り広げられる人間ドラマは、単なるエンターテインメントを超えた深いメッセージを持っています。大会の緊張感や、周囲の期待との葛藤が描かれる中、彼らの関係性や心の変化が物語に厚みを与えています。特に、グロリアの内面に迫る描写は印象的で、彼女の運命が予見される中で、読者に切ない余韻を残します。マラソン・ダンス大会の背後に潜む社会的な暗喩も深く、登場人物たちの苦悩や夢の儚さが心に響く一冊です。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2025/04/09

映画『ひとりぼっちの青春』の原作。1935年にアメリカの作家ホレス・マッコイによって書かれた、マラソン・ダンス大会を題材にした小説。 マラソン・ダンス大会とは、最後まで踊っていた男女ペアが優勝する、ダンスの耐久コンテストのこと。1時間50分踊っては10分間の休憩の繰り返しで、そ...

映画『ひとりぼっちの青春』の原作。1935年にアメリカの作家ホレス・マッコイによって書かれた、マラソン・ダンス大会を題材にした小説。 マラソン・ダンス大会とは、最後まで踊っていた男女ペアが優勝する、ダンスの耐久コンテストのこと。1時間50分踊っては10分間の休憩の繰り返しで、その10分間に睡眠や食事、風呂に入ったりと必要なことを済ませるという、なんともクレイジーなコンテスト。小説はフィクションでも、こんな狂騒的な催しが実際に行われていたのは驚きでした。 あらすじ: ときは、大恐慌後の不況下のアメリカ。映画監督を目指すロバートが、エキストラで生計を立てる女優志望のグロリアと街で偶然出会います。お金に窮する二人は、食事も寝場所も得られるマラソン・ダンス大会に参加し、あわよくば映画関係の人達のお眼鏡にかなったり、賞金も得られることを期待します。はたして、大会での連日繰り広げられる過酷なダンスは、ロバートとグロリアに何をもたらし、そしてその行く末は……。 “被告は起立しなさい”との裁判長の発言から始まる本作は、裁判の過程で言い渡される判決の合間に、主人公がグロリアを撃ち殺すに至った過程が語られていきます。その判決文がページ一枚を占めており、章の間に収まっていますが、その判決文が読み進めるほど文字フォントが大きくなり、主人公の語るグロリアの様子の変化とともに物語が終局に向かっていく構成になっています(故に、紙の本で読む醍醐味が味わえます)。 主人公がグロリアを殺害することは決定事項として始まるので、最後まで読んで最初に戻ると、序盤のグロリアの様子がよくわかるという演出は見事です。ただし、硬質で乾いた文章は、あまり心理描写がないのでグロリアの本当の心の内は想像するしかないけどね。そして、最後の一文ですが、どうにもならなかった救いのない悲哀を感じさせる、切ない終わり方でした。仄暗い生い立ち、なかなか叶わない夢や貧しい暮らし、不況下に喘ぐ社会などの逃げ場のない男女を、同じく踊り続けなければならず、逃げたら失格になるマラソン・ダンス大会を引き合いに出す暗喩が印象的な作品でした。

Posted by ブクログ

2024/03/17

 1935年に書かれ、1970年と1988年に出版されてはいずれも廃版となっては、三度の光を浴びて復刊したのが本書である。しかしこれもまた再版とはならず現在は廃版の状態である。「廃版」とタイトルにある「廃馬」に重なるイメージがあるのだが、本も馬も人もいつかは廃棄される運命にあり、...

 1935年に書かれ、1970年と1988年に出版されてはいずれも廃版となっては、三度の光を浴びて復刊したのが本書である。しかしこれもまた再版とはならず現在は廃版の状態である。「廃版」とタイトルにある「廃馬」に重なるイメージがあるのだが、本も馬も人もいつかは廃棄される運命にあり、撃たれる運命にあるのかもしれない。  先日読んだばかりの『屍衣にポケットはない』で独特な感性とタフでぶれない軸を持った作家ホレス・マッコイの名を知り、二つの世界大戦の合間に展開するアメリカという社会の、大戦間ならではの独特な歪みをさらに検証することができるのが本書であると言っていいだろう。  『屍衣にポケットはない』では、街を牛耳る悪玉金持ちに新聞という名の報道まで持ってかれようという権力悪に、ただの一匹で立ち向かう男を主軸に据え、彼を支える一筋縄ではゆかない男女のアシスト役も目立っていた孤立チームの奮闘ぶりが何とも言えない魅力に満ちていた。本書はその二年前に出版された、中編というほどの短い物語であり、180ページに満たない物語だが、衝撃度はこちらの方が強いかもしれない。  戦争で儲かる一握りの権力者に対し、戦争で疲弊する社会の悲惨を強く感じ取ることができる本作は、『屍衣にポケットはない』と同様、一握りの金持ち対大勢の貧者という図式があり、そこにたくましく生きようともがく青春群像がはかなくも作品として燃え立っている。  本書で描かれる二人の男女は、さして深い知り合いでもないが、映画のエキストラをお払い箱になり、千ドルの賞金がかかったマラソン・ダンス大会に出場する。一時間五十分踊って十分間の休憩を取るという無期限のダンス競技に勝てば千ドルの賞金を手にすることができる、というほとんど狂気と言っていいような酔狂な金持ち主催の過酷なイベントなのである。  日々の休みなきダンス・レースの中で一日一日と多くの男女が脱落してゆく姿をマスコミが食いつき、見物客も絶えない。金持ちのスポンサーがそれぞれのカップルにつくこともあるらしく、一体この狂騒のダンス大会は何なのだろうと首を傾げているうちに、作品のなかの日々は少しずつだが過ぎてゆく。  ラストの衝撃がちと応えるのだが、そこで改めて本書の風変わりなタイトルのイメージが銃弾のように読者の感性を抉る。本作は1969年代に『ひとりぼっちの青春』という邦題で映画化されている。マイケル・サラザンとジェーン・フォンダ主演のこの英画を当時の映画誌『スクリーン』で知った覚えがあるが映画自体は記憶にない。  本書は最初から最後までカルチャー・ショックである。馬鹿げたマラソン・ダンス大会を道楽で開催する金持ち たちと、そこに参加するしか生活の寄る辺さえ稼げない貧しい男女たち。おまけに本書の主人公たちは知人ですらなく、ただこの大会のために出合頭的にペアを組んだ二人である。だからこそ衝撃のラストが切なすぎる。  時代を投影する作品として『屍衣にポケットはない』とどちらも強烈な印象を残すのがこの時代の作家ホレス・マッコイ。職業小説家とは言え、小説だけで食べてゆけるほどの売れ行きにも恵まれなかったこの作家の才能は、時代を超えて、今のぼくらの手の届くところで生き続けている。食べてゆくだけでも大変なこの時代と、それに負けぬエネルギーを秘めた若い男女とその生き様、滅びの美学、すべてのノワールの要素を凝縮したような震撼の一作と言えよう。

Posted by ブクログ

2019/04/09

良い本面白い本というような次元でなく、独り手にてパワーを持っている本があり、そういう本かと。ハリウッドの海岸沿いに耐久マラソンダンス大会が開催される。なんて楽しそうな粗筋なんでしょう。「ひとりぼっちの青春」という映画が作られたそうで、ジェーン・フォンダ役の女子の鬱が周りを疲労させ...

良い本面白い本というような次元でなく、独り手にてパワーを持っている本があり、そういう本かと。ハリウッドの海岸沿いに耐久マラソンダンス大会が開催される。なんて楽しそうな粗筋なんでしょう。「ひとりぼっちの青春」という映画が作られたそうで、ジェーン・フォンダ役の女子の鬱が周りを疲労させるタイプで、パートナーの、ハリウッドで監督を夢見る主人公は関係者の目に留まるように粛々と行程を全うする。主催者の空気読まない表面だけの明るさ。対照的に何やっても気に入らない鬱。主人公にじわじわ神経の磨耗がすり寄る。

Posted by ブクログ

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