気高き夢に抱かれて ライムブックス

コートニー・ミラン(著者), 水野凜(訳者)

• 販売会社／発売会社: 原書房
• 発売年月日: 2015/05/08
• JAN: 9784562044702
• 関連ワード: コートニー・ミラン / 水野凜 / 小説・エッセイ・ノンフィクション(文庫)

商品レビュー

2024/07/29

お互いに秘密というかトラウマを抱えていて（ヒーローは両親の愛に飢え、父にそっくりな容姿から中身も同じにはなるまいと努力、ヒロインは男として育てられ父親にひどい裏切られ方をして集団に見られる事が怖い）いながらも、身分差があっても惹かれあい秘密で作成していたビラによって二転三転する話。最初の入りまでが長くいのとヒロインの性格や行動が合わなかったので再読はない

2019/04/12

公爵ロバートと、労働者のための活動をしているミニー。労働者のための過激なビラの騒動で出会う。公爵の地位により、多くの人を傷つけた今は亡き父のため、幼い頃から傷つけられ、母からも愛されなかったロバートと、同じく非道な父のせいで過去を消し、顔を上げて生きられなくなったミニー。お互いに「この人となら…？」と思いながらも裏切るのを余儀なくされたりと、とにかく2人の境遇が悲しすぎるが、それだけに父のようになるまいと正しい道を貫いたり、自分らしい生き方を取り戻しながら互いを思いやる姿勢がとても素晴らしかった。ロバートの母親がいい味だしてた！異母弟や従兄弟の存在も良かったので、この後も読んでみたい。

2017/03/19

シリーズの2作目を読むために再読。
派手なストーリーではないんだけど読んでいると徐々に惹き込まれていく作品。後半というか終盤の流れはやっぱり美しい。ヒーローの葛藤、ヒロインの強さに涙が止まらない。
裁判前日の贈り物のシーンはヒロイン視点で書かれているからヒーローの気持ちは正確には分からないんだけど、それでも端々からヒーローの苦しみが伝わってくる。
正直自分だったら裏切られたと思ってしまうかもしれない。それでもヒーローを信じて全てを許すヒロインの強さと心の広さが本当にかっこいい。
お金や地位等はあるけど家族の愛を知らないヒーローと、婚外子だけど母親と育ての父親に愛されてきたヒーローの異母弟。二人の対比が切ない。

そしてエピローグの最後の最後にやられる。皆がハッピーエンドでよかったと心から思える。