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東京を生きる
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 大和書房 |
発売年月日 | 2015/04/01 |
JAN | 9784479392743 |
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商品レビュー
4
30件のお客様レビュー
ヒリヒリとした美しい文章。高度消費資本主義に取り込まれてる世界といえば陳腐すぎるかもしれない。外装の武装化の欲望と空しさと、止まる事なき欲望が、後悔とともに同居する孤独さ。すべて棄てて仕舞えばいいのにって言われると怒るんだろうなぁ。でも、美しい文章です。
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地元から出てきて東京に住みながら、色々感じる自分のチグハグさ、そんな自分は苦手だったけれど、みんなそういうらものなんだと思えて気が楽になった。
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「これから、どうなるのだろう。東京も、私も、絶え間なく変わってゆく」ーーこの一文でこの作品は終わりを迎える。2010年代前半、資本主義的価値観で加速的に破綻の道を歩み続ける東京という街に生きる作者の実感が綴られている。 いま私は「東京という街に生きる」と書いたが、本作はあくまで...
「これから、どうなるのだろう。東京も、私も、絶え間なく変わってゆく」ーーこの一文でこの作品は終わりを迎える。2010年代前半、資本主義的価値観で加速的に破綻の道を歩み続ける東京という街に生きる作者の実感が綴られている。 いま私は「東京という街に生きる」と書いたが、本作はあくまで『東京「を」生きる』だ。東京という街を「場所」という一面的な見方ではなく、価値観や生き方といったものとして筆者は捉えているように生きる。あるいは複雑な意思を持った巨大な生き物のように捉えているかもしれない。その化け物の中で、欲望に駆り立てられ、心を引き裂かれるように、暗闇の中でもがくかのように生きている。 2021年の今になって読むとどこか懐かしいような気もする。自分もあんなふうに生きていたなと。しかし東京という化け物もずいぶん魂を抜かれてしまったように思う。資本主義社会が駆り立てる欲望は所詮はフェイクで、この街にしがみつかなければ手にできないものを私たちは本当に必要としているのか。そんなことを考えながら読んだ。
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