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解剖迷宮 ハヤカワ文庫HM
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2015/04/01 |
JAN | 9784151810015 |
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
表紙の怪奇的な雰囲気とは全く異なる。医学部の授業で解剖に使用する教材としての「死体」を巡る話。19世紀と現代の両方のターンがある。なんかこういうのね、土曜夜あたりに、ドラマもしくは不思議発見(一回も観たことない)で扱うテーマというのか、すっごい日本人が好きそうな感じ。それで、もっ...
表紙の怪奇的な雰囲気とは全く異なる。医学部の授業で解剖に使用する教材としての「死体」を巡る話。19世紀と現代の両方のターンがある。なんかこういうのね、土曜夜あたりに、ドラマもしくは不思議発見(一回も観たことない)で扱うテーマというのか、すっごい日本人が好きそうな感じ。それで、もっと陰惨で、描写もおぞましいのかと思ったけど全然。ほんと家族皆んなで誰も真剣に見てないし特別見たくもない番組なんだけど、ああだこうだ「その場の会話」するのにもってこいの雰囲気。結構この本いいですよ。面白いし、わかりやすい。(表紙以外)
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昨今の小説の表紙絵の傾向に疑問を持つ一人です。 この絵じゃかえって手に取りにくいんじゃ…云々。 この本も、表紙絵&タイトルと、内容がミスマッチを起こしているかわいそうな例だと思います…美女が醜いシリアルキラーに切り刻まれるような古典ミステリを予感させてしまう出来ですが、内容は全...
昨今の小説の表紙絵の傾向に疑問を持つ一人です。 この絵じゃかえって手に取りにくいんじゃ…云々。 この本も、表紙絵&タイトルと、内容がミスマッチを起こしているかわいそうな例だと思います…美女が醜いシリアルキラーに切り刻まれるような古典ミステリを予感させてしまう出来ですが、内容は全く別です。「The resurrectionist」元題は復活師かな? 南北戦争を背景とした人種差別と女性蔑視。いずれの歴史的差別問題を現代に掘り起こして(しまい)、苦悩する主人公。周囲は保身に走るばかりで味方も失い…と云う社会的な内容が濃いです。 この表紙絵やミステリカテゴリに指示した人はちゃんと内容読んでますかね(笑) 兎に角、復活師ニーモがカッコいいです。見た目や立ち振る舞いの問題でなく、生き様が。 表紙に惑わされずに読んでいただきたいの。
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皆川博子の『開かせていただき光栄です』や、河出書房の『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯』と似たようなテーマを扱っていたので購入したが、テイストはかなり違っていた。 現代と南北戦争前後の時代を交互に語る構成で描かれるのは、ミステリというよりも歴史小説に近いような気がする。一応、謎...
皆川博子の『開かせていただき光栄です』や、河出書房の『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯』と似たようなテーマを扱っていたので購入したが、テイストはかなり違っていた。 現代と南北戦争前後の時代を交互に語る構成で描かれるのは、ミステリというよりも歴史小説に近いような気がする。一応、謎らしい謎はあるのだが、アメリカ南部における奴隷制の歴史や差別など、社会的なテーマにスポットを当て、人間性を描き出そうとした作品ではないだろうか(そういう意味ではハヤカワ文庫のHMよりNVの方が合っているのかも……)。ミステリ的にはどんでん返し的なものが欲しかったが、一般文芸的にはストレートに人間性を突きつけて来る作品。『どういうスタンスで読むか』で評価が変わるんじゃ?
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