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「大阪の学校」草創期を読む 新なにわ塾叢書7
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「大阪の学校」草創期を読む 新なにわ塾叢書7

大阪府立大学観光産業戦略研究所(その他), 関西大学大阪都市遺産研究センター(その他), 新なにわ塾叢書企画委員会(その他)

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「大阪の学校」草創期を読む 新なにわ塾叢書7

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ブレーンセンター
発売年月日 2015/04/01
JAN 9784833907071

「大阪の学校」草創期を読む

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2025/05/14
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江戸期の心学明誠舎・懐徳堂に始まり、明治・大正まで、「学校造り」に見る、大阪の誇り高き町民自治の伝統を語る。新なにわ塾講義録 === 『新なにわ塾叢書7「大阪の学校」草創記を読む』 副理事長 中尾敦子  . 2015.04.15    以下の書物を紹介させていただきたいと思います。  新なにわ塾叢書7「大阪の学校」草創記を読む   編著者:大阪新なにわ塾叢書企画委員会     発行所:(株)ブレーンセンター   価格:税込2160円  大阪府が昭和55年から平成13年まで継続したなにわ塾はこれまでにも80を超える記録集を昭和の遺言書として発刊してきた。平成23年から大阪の大学と協働で大阪が輝いた時代大正から昭和に焦点を合わして語る試みに取り組んでいる。昨年度は表題の通りに「大阪の学校」と題してして5回催された新なにわ塾の記録集である。 先年まで当舎理事、元京都大学教授、現在国立台湾大学教授辻本雅史さんが『「石田梅岩と心学講舎」今に生きる経営倫理』と題しての第1講記録が第1章。    石田梅岩の紹介に始まり、梅岩がどのような事を云ったのか、またその手法はどんなものであったのかという江戸期の話から、今なぜ梅岩が再認識されているのか、と心学や石田梅岩に造詣の浅い人々を心学ワールドに引き込んでいく辻本話法の展開の良さを、実際の講演よりさら理解しやすく臨場感あふれた編集でまとめられている。  江戸時代から近代に話が進み、大阪の心学=心学明誠舎として当舎の活動の紹介が丁寧に語られる。続き、最後には辻本論考でも紹介されてきた「マスローグの語り」を平易に説明し、心学伝搬手法が、文字媒体だけではなかったこと。  その学びの手法の変遷が心学伝搬を進めたと、思想史からだけの興味でなく、メディア論からも見直される「心学」の今日的な興味を提示し講を終えている。  一方で、数多くの写真が掲載され、一般読者はもちろん、舎員の方々にも久々の紙媒体での所蔵品(蔵書など) との再会を楽しめる書物となっているおり、舎員一読とお奨めしたい編集でもある。  この書物は、5章から構成される。  第2章は『町人が作った小学校とその建築美』、第3章は『川口居留地から始まったミッションスクールと女子教育』、第5章は『高等教育の変遷』とフォーマル教育でもある学校を視野に展開。第4章は第1章に引き続き、文化と学問のまち大阪の町人たちが江戸期に自由と進取の気性にあふれて産み育て、今も引き継ぎ高等教育機関の研究施設として存在する『懐徳堂と泊園書院』が語られている。  ちなみに第4章、第5章の講師藪田貫、山東功さんも以前から何度も当舎でご講演をいただいている関連深い方々である事を記し今後も興味深い御研究を期待し、辻本さんともども当舎例会にもご登壇して頂ける事を期待して読み終えた辞書サイズ700ページに及ぶ圧巻書物である。

Posted by ブクログ