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戦後リベラルの終焉 なぜ左翼は社会を変えられなかったのか PHP新書982
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戦後リベラルの終焉 なぜ左翼は社会を変えられなかったのか PHP新書982

池田信夫(著者)

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戦後リベラルの終焉 なぜ左翼は社会を変えられなかったのか PHP新書982

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 PHP研究所
発売年月日 2015/05/01
JAN 9784569825113

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戦後リベラルの終焉

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商品レビュー

3.5

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2024/05/20

コメンテーター。センテンスが長く学問的にむずかしい話をする人はテレビ局に嫌われ、短時間で言い切って「角度をつける」人が好まれる。テレビ局の言いたいことを「識者」を通じて言わせる。p.55 国連は集団安全保障のための機関であり、集団的自衛権を保障するものではない。集団的自衛権とは...

コメンテーター。センテンスが長く学問的にむずかしい話をする人はテレビ局に嫌われ、短時間で言い切って「角度をつける」人が好まれる。テレビ局の言いたいことを「識者」を通じて言わせる。p.55 国連は集団安全保障のための機関であり、集団的自衛権を保障するものではない。集団的自衛権とは各国の結ぶ軍事同盟のことで、国連とは別の問題。p.64 アメリカは極東での軍事負担を軽減するため、日本の自立(軍事力強化・集団的自衛権)を求めている。p.139 NYTはイラク戦争開戦に賛成の論陣を張り、「イラクは大量破壊兵器を持っている」と誤報を出した。p.90 朝日新聞には一貫した原則や論理はない。一貫しているのは、感情的な世論に迎合しようという商業主義である。新聞は部数を増やすために戦争を煽り、日本を戦争に導いた。p.91 トヨタが2014年3月に納めた法人税は7678億で、その額は日本企業の中でトップ。国税収入の1.5%にのぼる。トヨタは義理堅く国内で納税している。p.136 1970年以降、左翼のよりどころは公害反対運動になった。公害は資本主義がもたらす悪であり、公害病患者はプロレタリアートに代わって左翼のアイコンになった。運動の主役はマルクス主義者というより、エコロジストだった。p.188 反原発デモは、社会に対して漠然とした不満を抱いている人々が、それをぶつける材料として原発を見つけた。が、その先に何があるのかは彼らにはわかっていない。かつての学生運動には曲りなりにもマルクス主義という理念があり、それを組織化する党派があったが、このデモには目的も理念もない。p.141 原発ゼロは経済に莫大な損害を与え、製造業は日本から出ていき、職が失われる。その最大の被害者は、反原発デモをしているフリーターである。p.141 原発事故まで原発について何も知らなかった左翼文化人は、そこに新しい反権力のネタを発見し「脱原発」に飛びついた。必要なのは科学的データではなく、共通の敵である。神をもたないカルトはあるが、悪魔をもたないカルトはない。p.142

Posted by ブクログ

2021/02/27

左翼的なメディアの問題と政治の流れをいろんな実例で述べる本 問題あるのは事実だけど、これでリベラルの終焉というのはちょっと全体化しすぎかな。政治のところは各時代の流れの紹介だけになっている。 事実を伝えるだけじゃなくて方向性をつけようとする、地方紙は国政と接点が少ないので批判を...

左翼的なメディアの問題と政治の流れをいろんな実例で述べる本 問題あるのは事実だけど、これでリベラルの終焉というのはちょっと全体化しすぎかな。政治のところは各時代の流れの紹介だけになっている。 事実を伝えるだけじゃなくて方向性をつけようとする、地方紙は国政と接点が少ないので批判をしやすい、戦争を煽るほど新聞が売れる、不安を煽る。 社会に対して漠然と不満を持った人に問題を与える。テレビ視聴者に合わせてワイドショーが増える、

Posted by ブクログ

2018/11/07

朝日新聞の従軍慰安婦報道問題や、脱原発運動のおかしさのほか、古賀茂明や孫崎享らのメディアでの発言、大江健三郎や内田樹といった文化人の論考などをとりあげて、戦後民主主義の観念論的な立場が日本社会において変えられることのないまま残りつづけていることを、厳しく批判しています。さらに返す...

朝日新聞の従軍慰安婦報道問題や、脱原発運動のおかしさのほか、古賀茂明や孫崎享らのメディアでの発言、大江健三郎や内田樹といった文化人の論考などをとりあげて、戦後民主主義の観念論的な立場が日本社会において変えられることのないまま残りつづけていることを、厳しく批判しています。さらに返す刀で、現在の自民党政権に対しても、将来の日本が直面する課題から目を背けている点では、戦後民主主義の陥っている問題からけっして無縁ではないと批判しています。 現代のリベラルな立場に立つ論者たちの迷走ぶりを批判することに終始しており、戦後民主主義を「敗者の戦後史」としてえがき出した本とはいいがたい内容だと思いました。ただ、戦後民主主義のオピニオン・リーダーと目されることもある丸山眞男の洞察にもとづいて戦後民主主義の不甲斐なさを批判するという本書の根幹のコンセプトじたいは、興味深く感じました。

Posted by ブクログ

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