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初等数学史(上) 古代・中世編 ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2015/04/01 |
JAN | 9784480096111 |
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初等数学史(上)
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数の数え方から始まるこの本。最終章では三角関数が登場している。ここまで紀元前1600年頃から1300年頃と3000年ほどかかっている。しかもまだ割り算のやり方が定式化されていないだけでなく、ヨーロッパではようやく位取りが使われる、つまりやっと0が用いられるようになったという状況...
数の数え方から始まるこの本。最終章では三角関数が登場している。ここまで紀元前1600年頃から1300年頃と3000年ほどかかっている。しかもまだ割り算のやり方が定式化されていないだけでなく、ヨーロッパではようやく位取りが使われる、つまりやっと0が用いられるようになったという状況である。この先、微積分が発明されるまでまだ数世紀かかることを考えると、非常にゆっくりと発展してきたことがわかる。また、いずれの地域においても、古い時代では定理に対する証明がほとんどされておらず、問題と結果のみが記されているというのはおもしろい。古代の社会のあり方からすると、数学が宗教的な側面を持っていたのではないかと思う。書物として残すのは真理を記すという意味合いがあり、正しいのだから経過を残す必要がないということだったのかもしれない。後の時代からすればその正しさを確認するのが大変であるし、当時はどのような方法でそれを確認していたのか分からないため重大な発見が埋もれてしまっているかもしれないことを考えると迷惑な話である。
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