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犯罪 創元推理文庫
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犯罪 創元推理文庫

フェルディナント・フォン・シーラッハ(著者), 酒寄進一(訳者)

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犯罪 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2015/04/01
JAN 9784488186029

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商品レビュー

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2026/02/18

『犯罪』 シーラッハはわたしのお気に入りの作家の一人。 ドイツ文学は少し授業で齧ったりもしたけどこんなにも、のめり込む様な世界を与えてくれたのはフェルディナント・フォン・シーラッハだった。 「犯罪」と書かれた題名からして、そしてミステリーという区分に、きっとどんでん返しのスト...

『犯罪』 シーラッハはわたしのお気に入りの作家の一人。 ドイツ文学は少し授業で齧ったりもしたけどこんなにも、のめり込む様な世界を与えてくれたのはフェルディナント・フォン・シーラッハだった。 「犯罪」と書かれた題名からして、そしてミステリーという区分に、きっとどんでん返しのストーリーが待ち構えていると誰もが思うであろう。 11章の短編で構成されたこの本はとても読みやすく、ドイツ文学初心者の方でもするりと入り込める。 しかし、どんでん返しものではなく、現実の話のように「まあそうなるだろうな」と進む話が多い。至って単調な話の連続のように感じるが、彼の描くストーリーは調書や報告書など事務的なものから遠く、話の中には実に多種多様な背景を持ち合わせた登場人物で溢れている。 妻との約束を、妻にどんな目に遭わされても最後まで守った男、数字に囚われた強迫性障害の少年、メルヘンな残酷さを背負った寡黙な男の生きがいに、とんだカニバリズムを持ち合わせた青年(私はこの本を読んで性的衝動によるカニバリズムが、多くを占めることを知った) 気になったのは主人公が男性であることが多い、ことだ。男女比率だと男の方が犯罪を犯す確率が高いからだろうか? 最後に一つ、読んでいてとても気に入った言葉がある。 「狐は多くを理解するが、ハリネズミはただひとつ大事なことを知っている」  紀元前の詩の一節を物語に落とし込む彼のユーモアが非常に好きだ。

Posted by ブクログ

2026/02/18

すごくタイプです。無駄なものや感情までもギリギリまで削ぎ落として読者に自分で考えることを突きつける。犯罪がテーマであるけれど普通のミステリーのようにヒントとか誘導とかがないのでひょっとしたらミステリーではないのかもしれないです。こんなにミニマムで先がわからずに驚愕することばかり。...

すごくタイプです。無駄なものや感情までもギリギリまで削ぎ落として読者に自分で考えることを突きつける。犯罪がテーマであるけれど普通のミステリーのようにヒントとか誘導とかがないのでひょっとしたらミステリーではないのかもしれないです。こんなにミニマムで先がわからずに驚愕することばかり。そして人間とはと考えさせられます。他の作品も読んでみます。

Posted by ブクログ

2025/12/20

 続けてドイツ人作家の小説。本作の著者フェルディナント・フォン・シーラッハは、ナチ青少年最高指導者の孫だと云う。そんなの関係ねー!と思いつつ、不穏感が湧いてくるのが正直なところ…。  著者は弁護士の傍ら小説を書き始め、デビュー作の本作でドイツのクライスト賞、日本で2012年本屋...

 続けてドイツ人作家の小説。本作の著者フェルディナント・フォン・シーラッハは、ナチ青少年最高指導者の孫だと云う。そんなの関係ねー!と思いつつ、不穏感が湧いてくるのが正直なところ…。  著者は弁護士の傍ら小説を書き始め、デビュー作の本作でドイツのクライスト賞、日本で2012年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位を受賞。11篇の連作短編集ですが、それぞれにつながりはありません。  タイトル通り、罪を犯した人々の物語です。著者が実際に携わった刑事事件から着想を得たそうで、まるで11の刑事事件の実録?というほどリアルな印象です。しかし、ただの事件の羅列ではなく、描かれるのは人間の挫折・罪・素晴らしさです。  一般的な推理小説とはまるで別物です。弁護士の〈私〉から見た犯罪者を、加担も非難もせずに、淡々と誇張のない簡潔な筆致で綴る各短編は、極力無駄を削ぎ落としながら客観事実を重ね、犯罪者たちの人生が凝縮されたような描写です。  犯罪者もかつては「ただの人」だったはずで、私たちは一歩誤ると犯罪の道へ足を踏み入れてしまう危うさを孕んでいることに気付かされます。  そんなの関係ねー!と前述しましたが、弁護士として人の罪を検証し、調書を元にしてできた小説の行間に、祖父がナチ高官だったという出自がもたらす贖罪と孤独が潜んでいる、と考えるのは勘ぐり過ぎでしょうか?  著者は、人としての道徳心と法の境界線で、法制度の限界と人間への愛情を示している気がしてなりません。もはやミステリーではなく、濃密な人間ドラマと思える珍しいタイプの短編集でした。

Posted by ブクログ