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黄色い水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 2 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2015/04/10 |
JAN | 9784167903381 |
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黄色い水着の謎
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
楽しいシリーズで、何も考えずに楽しめるかな。特に皮肉の効いたというかナンセンスギャグ的な文体がお気に入りのシリーズだ。まるっきりどうでもいい事件(事件といえるだろうか)と動機も可愛くていいよね。
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もうクワコーかわいいよね、としか言えない。 行動はこれだけ気持ち悪いのに、かわいいって思えるのはなぜだろう。かわいいの際を攻めてくるスタイルがすごい。
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たらちね国際大学准教授にして、文芸部顧問の桑潟幸一。 ヴァルネラビリティ高めの彼が巻き込まれる珍事件を、文芸部の面々が解決する、というミステリ。 シリーズ三作目とのことだが、実は私には本作が初めて。 でも、ちゃんとついていける。 「スタイリッシュな生活」とくるが、首になることを...
たらちね国際大学准教授にして、文芸部顧問の桑潟幸一。 ヴァルネラビリティ高めの彼が巻き込まれる珍事件を、文芸部の面々が解決する、というミステリ。 シリーズ三作目とのことだが、実は私には本作が初めて。 でも、ちゃんとついていける。 「スタイリッシュな生活」とくるが、首になることを恐れ、汲々と生活を切り詰めるクワコー先生には、これほどの皮肉な言葉はない。 食費を浮かせるために水路でザリガニを取り、独り生えしている紫蘇を見つけ歓喜するクワコー先生、だんだん生活力を高めつつあるようで。 事件も、殺人のようなシリアスなものではない。 事件は文芸部員たちがあけすけにくっちゃべるなかで、おもむろに解決する。 その喋りたるや、すさまじいノイズが混ざる。 「あっと、クワコー先生、どもス。てか、オレ、先生にちょっと話、っつうか、ある種、告白? って、コクリじゃねえっての。オレがクワコー先生にコクってどうする。ありえねー。 てか、可能性としてはありだけど。あくまでも可能性としては。でも、オレ的にはなし。全然なし。あ、でも、別にクワコー先生だからってことじゃなくて、一般に、っていうか、ここでいっときますけど、オレ、そっちのケはなし。いまは。いまんところは。 てか、このへん全般、かるく流しといてください」 こんな調子で、こちらの緊張感は緩んでいく。 が、それがこの作家の冷静な計算なのだろう。 何が重要な伏線なのかといった、小賢しい料簡を晦ますかのようなのだ。 こういうミステリもあるんだなあ、と感じた一冊。
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