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定本 小林秀雄
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2015/03/01 |
| JAN | 9784309023687 |
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定本 小林秀雄
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商品レビュー
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小林秀雄にとって「批評」とはなんだったのかという問題に対して、哲学的な立場から切り込んでいる本です。 初版刊行から17年後に書かれた「定本のためのあとがき」で著者は、あらためて本書を読みなおしてみて、「フランス現代思想、特にジル・ドゥルーズの発想や言い回しが思いのほか浸み込んで...
小林秀雄にとって「批評」とはなんだったのかという問題に対して、哲学的な立場から切り込んでいる本です。 初版刊行から17年後に書かれた「定本のためのあとがき」で著者は、あらためて本書を読みなおしてみて、「フランス現代思想、特にジル・ドゥルーズの発想や言い回しが思いのほか浸み込んでいて、少し驚いたほどである」と述べています。そうした発想が端的にみられるのが、冒頭においてプラトンの『パイドロス』のなかのエピソードを紹介しているところです。 ここでプラトンは、巧みな料理人は、獣の肉を「自然本来の分節」にしたがって切りわけることができると述べています。これに対して下手な料理人は、「自然本来の分節」を見ることなく包丁を振るい、獣がなんなのかということをわからなくしてしまいます。そして小林の批評は、まさに「自然本来の分節」を正しく見てとり、対象のありかたがおのずと示されるような手つきを示しています。 著者は、小林の『ドストエフスキイの生活』や『近代絵画』、『本居宣長』、そして絶筆となった「正宗白鳥の作について」にいたるまで、このようなスタイルが認められると著者は主張しています。たとえば、本居宣長のおこなった「漢意」の排除は、玉ねぎの皮剥きと揶揄されることがありますが、漢文で書かれた『日本書紀』と「古言」で語られた『古事記』の質的な差異にそって宣長の思索が動いていたと小林は考え、その姿勢に賛同したのだと著者は考えます。 「自然本来の分節」を見分けるとは、この世界の質的差異に沿って分割をおこなうことを意味します。このような批評において、差異の度合いが浮き彫りにされ、潜勢的な「事実線」が現働化されることになります。著者はこうした小林の思想を「度合の哲学」と呼んでいますが、こうした著者の小林解釈の背景にドゥルーズの思想が控えていることは明らかだといってよいでしょう。
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小林秀雄の凄みに迫る。渾身の作品である。その範囲は絶作まで及ぶ。 小林の批評は遊びではなかった。プラトンが説く料理人の肉の分割の例えを通して、対象を切り裂きすぎないよう、自身にとって抜き差しならぬ問題として慎重に扱い、問題と回答の関係をあらわにした。 モーツァルト、志賀直哉、西行...
小林秀雄の凄みに迫る。渾身の作品である。その範囲は絶作まで及ぶ。 小林の批評は遊びではなかった。プラトンが説く料理人の肉の分割の例えを通して、対象を切り裂きすぎないよう、自身にとって抜き差しならぬ問題として慎重に扱い、問題と回答の関係をあらわにした。 モーツァルト、志賀直哉、西行、実朝、ドストエフスキー、ゴッホ、モネ、セザンヌ、ピカソ、ベルクソン、本居宣長、正宗白鳥。どれも対象の迫真に迫り、定見を退け、人物、時代の秘所を明かす。
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小林秀雄の思考の軌跡を徹底して内在的に論じ、「感想」をへて「本居宣長」に至る思想の深みをとらえた98年刊の小林論の決定版を増補、定本として甦らせた名著。
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