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二人の叔母 二見文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 二見書房 |
| 発売年月日 | 2015/03/01 |
| JAN | 9784576150406 |

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二人の叔母
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商品レビュー
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過去の記憶を前向きに変える7年目の帰郷
どのような形で「二人の叔母」を登場させるかと思っていたが、実母を双子とするアイデアになるほどと納得した次第。この双子の妹の方と、さらにその妹で叔母が2人となる。義母が双子という違いはあるが、2008年に出た『ゆうわく美尻』(著:橘真児、双葉文庫)をちょっと思い出すような、そんな雰...
どのような形で「二人の叔母」を登場させるかと思っていたが、実母を双子とするアイデアになるほどと納得した次第。この双子の妹の方と、さらにその妹で叔母が2人となる。義母が双子という違いはあるが、2008年に出た『ゆうわく美尻』(著:橘真児、双葉文庫)をちょっと思い出すような、そんな雰囲気を感じた作品でもあった。 本作の登場するヒロインは実母の妹【香澄】とその妹の【冬美】の2人。まさに「二人の叔母」のみという構成だが、それは実母(香澄の姉)が死去したからであり、それによる主人公の帰郷が物語の始まりとなる。香澄や冬美の喪服姿はありながら官能的な結びつきがほぼないのは残念なところ。そして、主人公には7年前の苦い記憶があるために自ら望んだ帰郷ではない。その苦い記憶はトラウマでもあり、その曖昧な記憶の真相を確かめることが帰郷のもう1つの理由となっている。 主人公&実母の経緯や香澄&冬美との関係といった過去の回想に頁が割と費やされており、それらは葛藤する主人公の心情描写へと繋がっていくものの、官能面としては物足りなさがある。表出する感情はやや抑えた大人のドラマとも言えそうだが……その割には浴室で随分と叔母達の下着を漁っている主人公だが……そんな静かな、ちょっとした駆け引きのような展開の果てに訪れる7年前の真実はちょっぴりほろ苦くて切ない。もっとも、ここに至るまでの、つまりは7年間も重くのしかかっていた苦悩と不幸を思えば主人公の憤りも致し方なく、贖罪の情交が比較的激しいものになったのは止むを得ないところか。代わりにそんな恩讐を乗り越えた穏やかな空気が最後には流れている。 あくまでも「官能小説にしては」といった注釈つきだが相応の謎解き要素があるのは読み物としても面白味が増して良いと思う。ただ、話のボリュームが増すほどに官能描写が割を喰ってしまうのは今後の課題といったところだろうか。
DSK