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日本文学100年の名作(第8巻 1984-1993) 薄情くじら 新潮文庫
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日本文学100年の名作(第8巻 1984-1993) 薄情くじら 新潮文庫

アンソロジー(著者), 隆慶一郎(著者), 田辺聖子(著者), 宮部みゆき(著者), 池内紀(編者), 川本三郎(編者), 松田哲夫(編者)

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日本文学100年の名作(第8巻 1984-1993) 薄情くじら 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2015/04/01
JAN 9784101274393

日本文学100年の名作(第8巻 1984-1993)

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商品レビュー

3.7

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2024/06/27

極楽まくらおとしの図 深沢七郎 楢山節考も本作も姨捨山的な思考のものがたり。 捨てる方も捨てられる方も血縁者であり、そこにおどろおどろしさがありました。60 美しい夏 佐藤泰志 憎めないふたり。東京を出たい、田舎には帰りたくない、郊外都市からは拒否される。幸せが寄ってこないのは...

極楽まくらおとしの図 深沢七郎 楢山節考も本作も姨捨山的な思考のものがたり。 捨てる方も捨てられる方も血縁者であり、そこにおどろおどろしさがありました。60 美しい夏 佐藤泰志 憎めないふたり。東京を出たい、田舎には帰りたくない、郊外都市からは拒否される。幸せが寄ってこないのは誰のせいなんだろう?憎めないふたりなのに。80 半日の放浪 高井有一 定年後あるある。この人、つまらない老人になっていくんだろうな。それだけのこと。カスハラ老人予備軍を意識しての小説だとしたら面白いかも。40 薄情くじら 田辺聖子 小気味いい会話であるが、定型・紋切り型で「こんな感じなら面白いんでしょ?」っていう作者の雰囲気だった。30 慶安御前試合 隆慶一郎 質の良い(いい意味で小品の)テンポもよく分かりやすい映画を観たような活劇小説。60 力道山の弟 宮本輝 戦後の日本でしかも尼崎、胡散臭い香具師、場末の雀荘、人情に厚いオヤジとうまく取り繕うオフクロ。そんな雰囲気が文章から伝わってくる。粋なラストもよい。80 出口 尾辻克彦 中学生の下校時に通学路に泥の塊のような物体が落ちていた。自分の300Мほど前に弟がトボトボ歩いているのが見えた。自分が追いつき弟の服装をみると、学ランの下は学校指定の紺色のジャージであった。「どうした?」と聞くと弟はそっけなく「別に」と答えた。足元を見ると、弟の白いシューズが何故か泥のような茶色い汚れが付いていた。弟を追い越し先に家について着替えてしばらくすると、弟が帰宅したのがわかった。「帰りにうんこ漏らしたので、ズボンをジャージに着替えてきた」と母親に伝えていた。そこですべての点が繋がった! この小説を読んでたら、上記の思い出がよみがえった。70 掌のなかの海 開高健 ひよこの眼 山田詠美 中学生の淡く儚い恋模様と、死の宿した生のコントラストが絶妙だった。あとラスト軽くホラーがまぶされてるのもよかった。70 白いメリーさん 中島らも 結局ヒトが一番怖い。あやふやなウワサを解明していけばいくほど、現代社会の脆弱な人間関係が露見し壊れていくようすはひとひねりが効いていた。50 鮨 阿川弘之 イッセー尾形のひとり芝居のような小説。しっかりしていて安心して読めるんだけど。50 夏草 大城立裕 沖縄戦の惨状のなか、生きることを諦めかけた夫婦にとって手榴弾は主体的に死ぬことの逆説的な希望となっていた。そこから全く反転し、絶望の中でも生きる希望を持つようになっていくさまは見事だった。80 神無月 宮部みゆき 序盤で筋は見えるものの、そこを踏まえたうえで読ませる人情話。しかもオチまで書かない粋なラストもよかった。60 ものがたり 北村薫 耕三が茜を無意識にナメてるのが伝わった。意図してるのかはわからないが。40

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2018/01/12

本は読んでいないが映画で触れていた作家が3人。ああ、あの作品の原作者かと発見と繋がりを感じた。 佐藤泰志の他の作品を読んでみたい。

Posted by ブクログ

2015/06/25

読み出して、蘇る80年代のあまりの圧迫感に、最後まで読めるかなーと不安になったが、杞憂であった。 「薄情くじら」○、「出口」傑作!

Posted by ブクログ