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トライアウト 光文社文庫
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トライアウト 光文社文庫

藤岡陽子(著者)

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トライアウト 光文社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2015/03/01
JAN 9784334768836

トライアウト

¥330

商品レビュー

3.9

38件のお客様レビュー

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2024/11/29

藤岡さんの小説は好きですが、こちらも良かった。 宮城県の実家に息子を預けて東京で新聞記者として働くシングルマザーの可南子。そして戦力外通告を受けトライアウトに挑戦する深澤。 校閲部から運動部へ移動となり、仙台でのプロ野球12球団合同トライアウトの取材をきっかけに何度か会うよう...

藤岡さんの小説は好きですが、こちらも良かった。 宮城県の実家に息子を預けて東京で新聞記者として働くシングルマザーの可南子。そして戦力外通告を受けトライアウトに挑戦する深澤。 校閲部から運動部へ移動となり、仙台でのプロ野球12球団合同トライアウトの取材をきっかけに何度か会うようになった2人。恋愛に発展するとかではなく、少しずつ信頼感が増して行く関係性がとても良かった。そして可南子の息子である孝太が良い子過ぎて泣けました。実の父親は野球選手としては一流でも人としては最低。是非深澤のような野球選手になって欲しいな。 実際にテレビでプロ野球選手のトライアウトを扱ったドキュメンタリー番組を見た事があるが、なかなか難しくて、野球しかやったことがないのに一般企業で第2の人生をスタートさせる選手も多い。この小説の深澤のようにプロにこだわり海外に行くというのも選択肢の1つということを知った。 環境も待遇も違う海外に行く深澤と、息子と暮らす為に新聞記者を辞めた可南子の新たなスタートにエールを送りたい。

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2024/11/17

プロ野球の合同トライアウト(自由契約になった選手を12球団のスカウトらが見て、復活採用する制度)に、今年も45人の選手が挑戦されました。年々採用される選手が減っているそうです。そのため今のところ、来年度以降は行われないようです。 そんなトライアウトに挑戦した深澤翔介に、取材先で...

プロ野球の合同トライアウト(自由契約になった選手を12球団のスカウトらが見て、復活採用する制度)に、今年も45人の選手が挑戦されました。年々採用される選手が減っているそうです。そのため今のところ、来年度以降は行われないようです。 そんなトライアウトに挑戦した深澤翔介に、取材先で目を奪われた久平可南子。実は、彼の高校時代にも強い印象を受けていました。そしてその後から、仙台に住む親や、預けている息子の一大事で何かと力になってくれたのが、深澤でした。 小説では高齢の親のことや、少年野球をやっている息子の考太のこと、妹がパートナーとして選んだ人のことなど、人生を生きていく上で考えさせられることが、描かれていました。 読み進めながら、ずるい人達に負けないでいてほしいと思いました。また、可南子の不器用ながらも懸命に生きる姿と、考太がまっすぐに育っている様子に家族の協力があってこそのものを感じました。 最後は、「人は気もちがあるかぎり、どこまでも強く挑めるのだ」という言葉そのままの、深澤翔平の今後を応援したい気持ちで一杯になりました。 思わず空を眺めたくなる、読後感のいい小説でした。

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2024/11/14

主人公の可南子と、深澤の、愚直に頑張る姿に背中を押される気持ち。真っ直ぐに努力していてすごい。 私は自分が100%頑張ってることを認めるのが怖い。本当は100%かもしれないけど、結果が伴わなかった時にどうしようもなく落ち込んじゃうのが嫌だから80%だと思い込むようにしてるのかも...

主人公の可南子と、深澤の、愚直に頑張る姿に背中を押される気持ち。真っ直ぐに努力していてすごい。 私は自分が100%頑張ってることを認めるのが怖い。本当は100%かもしれないけど、結果が伴わなかった時にどうしようもなく落ち込んじゃうのが嫌だから80%だと思い込むようにしてるのかも、と思う。 でも結果なんて出る方が奇跡みたいなものだし、頑張ってることそれ自体がすごいことだからさ、自分を認めてあげたいなと思った。 終わりのために頑張る、頑張るのは終わりがあるから、ってセリフも沁みたな。 読んでいて背筋が伸びたり、 もっと前向きに頑張りたいと思えるようになる、 とても良作でした。

Posted by ブクログ