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スラよみ!堕落論 現代語訳名作シリーズ5
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 理論社 |
| 発売年月日 | 2015/02/01 |
| JAN | 9784652200674 |
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スラよみ!堕落論
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スラよみ!堕落論
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商品レビュー
3.9
10件のお客様レビュー
無頼派の一人坂口安吾のエッセイ、短編を読みやすく訳したもの。 非学に分かりやすい。 死の世界は美しい。だから、そこから堕ちろ。戦争に負けたから堕ちるのではなく、人間だから堕ちるのだ…。 なんですごい人だろう。死を美しい、とこうも理論的に語る人がいるのか、と衝撃を受けた。これを書...
無頼派の一人坂口安吾のエッセイ、短編を読みやすく訳したもの。 非学に分かりやすい。 死の世界は美しい。だから、そこから堕ちろ。戦争に負けたから堕ちるのではなく、人間だから堕ちるのだ…。 なんですごい人だろう。死を美しい、とこうも理論的に語る人がいるのか、と衝撃を受けた。これを書けたのは戦時中だったからでもあるだろうけど、今、平和な世に生きる人たちの中にも戦争の虚しい美しさに夢を見る人はいる。だって、あんなにも。いつ死ぬのか分からない時代で必死にもがいた人間は美しいじゃないか。 だから、人は戦争を創作するんじゃないのか。 坂口安吾のあの、日本人は人を憎めないというのは本当だろう。どうしたって根本では、平和ボケしている。それは、各地から孤立した土地柄が大きいと思う。嘆きはできても、憎めない。ああ、本当にすごい人。ぜひ、原本を読んでみたい。
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「堕落論」「続堕落論」「日本文化私観」「FARCEに就て」「風博士」を収録。 「堕落論」と「続堕落論」はわかりやすかったが、「日本文化私観」は終着点がどこなのかよくわからず、読解に難を擁した。「FARCEに就て」は言いたいことは伝わってきたものの言葉を重ねるほどに回りくどさが増し...
「堕落論」「続堕落論」「日本文化私観」「FARCEに就て」「風博士」を収録。 「堕落論」と「続堕落論」はわかりやすかったが、「日本文化私観」は終着点がどこなのかよくわからず、読解に難を擁した。「FARCEに就て」は言いたいことは伝わってきたものの言葉を重ねるほどに回りくどさが増し、「風博士」については悪趣味とも思えたが、解説に曰くそれが坂口安吾の目指し見直されることを期待した「ファルス」というものとのことなので、安易な批判は避けた方が賢明なのかもしれないが、少なくともわたしの好みではなかった。 「堕落論」「続堕落論」では、所謂国体というものについても話が及んでいるが、「続堕落論」に描かれる「政治家」の姿が今で言う所謂「ネトウヨ」を描いているようで、いつの時代にも変わらずこういった人間がいるのかもしれないとため息をつかされた。 「堕落論」で言われている「堕落こそが人間の真の姿に立ち返ることなのだ」という内容については、これからその意味を噛み締め考えていきたいと思う。
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これほど日本人の本質に迫った本は無いかも。天皇制は天皇によってもたらされているに訳ではない。そこに群がる時の政治家経ちが、自らが繁栄する手段として絶対君主の必要性を嗅ぎつけていたから。忠臣蔵の赤穂浪士に切腹を命じた徳川幕府は、浪士たちを行き伸ばせて放置したとしたら、彼らが後に堕落...
これほど日本人の本質に迫った本は無いかも。天皇制は天皇によってもたらされているに訳ではない。そこに群がる時の政治家経ちが、自らが繁栄する手段として絶対君主の必要性を嗅ぎつけていたから。忠臣蔵の赤穂浪士に切腹を命じた徳川幕府は、浪士たちを行き伸ばせて放置したとしたら、彼らが後に堕落してその名声に泥を塗る事を阻止したかったから。戦争で散った多くの若者が居る一方で、生き延びた者たちは闇市で食いつないでいる。未亡人は新しい男に旨をときめかせている。昨日の敵は今日の友という楽天さ。実際、敗戦に伴う米国占領期には、あれだけ鬼畜米英と気勢を上げていた日本国民がマッカーサーを父親の様に慕う手の平返しをやってのけているのだから。そこを考えると、戦時中の「行きて捕虜の恥を受けるべからず」と戒めた戦陣訓は一見馬鹿げている様に見えるが、日本人の本質を知り尽くした上で策定された決め事なのであろう。 美しいものを美しく維持しておきたい。なぜなら、そうしないと日本人は堕落するという事を皆知っていたのだから。戦争に負けたから堕落するのではない、人間だから堕落するのだ、と。 幾分難解であり、何度か読まないとその主張をしっかりと受け止めることは出来ない。
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