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粗忽長屋の殺人
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2015/02/18 |
JAN | 9784334929923 |
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商品レビュー
3.9
14件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
落語の演目をベースに独自の展開を膨らませ、長屋の住人界隈で繰り広げられる原因不明死の謎、不審行動、珍事を、熊五郎、八五郎の粗忽者コンビを相棒に、長屋の大家を任されている御隠居、幸兵衛がお江戸版安楽椅子探偵として解決に導く。 時代物はその昔、宮部みゆき氏の書いたものをいくつか読んだことがあるくらいでほとんど手に取らないのだけれど、設定が面白そうだったので、図書館で予約。 純然たるミステリを楽しむというよりは、落語、時代物との融合を楽しむものとして読めば全然あり。 ミステリ的な内容よりも、会話の掛け合いの中でぶっ込んでくる駄洒落が、時代物の設定でありながら、いちいち現代の状況と掛けてくる白々しい様が馬鹿馬鹿しくて癖になる。 落語という文化を味わいつつもさらっと楽しく読める一冊でした。
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※このレビューにはネタバレを含みます
古典落語に出てくる謎解きを面白可笑しく解き明かす短編集。 登場するのはお江戸に住まう貧乏長屋の愉快な面々。メインとなるのは物知りなご隠居に、おっちょこちょいでお人好しの熊さん八っつぁんコンビ。 みんな口は悪いが気のいい奴ら。軽快なやり取りに読んでるこちらも笑ったりツッコミを入れたり、と物語に参加している気分でまた楽し。 江戸の話のはずなのに現代の言葉も散りばめられて、いや〜愉快愉快。 しかもどの短編も落語とあって締め方も粋でスッキリ。 かの『おけら長屋』のように、ぜひ『粗忽長屋』シリーズとして続けてほしい。
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落語の背景に、もう一つの事件があるんじゃないかと横町の隠居が、熊さん八さんを使って解き明かす話。例えば寝床の大家は、どうしてそんなにまでして義太夫を皆に聞かせたかったのかって話。確かに、そもそもの設定に無理があるところをついて事件を見つけるのは面白い。ただ横町の隠居を安楽椅子探偵...
落語の背景に、もう一つの事件があるんじゃないかと横町の隠居が、熊さん八さんを使って解き明かす話。例えば寝床の大家は、どうしてそんなにまでして義太夫を皆に聞かせたかったのかって話。確かに、そもそもの設定に無理があるところをついて事件を見つけるのは面白い。ただ横町の隠居を安楽椅子探偵にしちゃっているので、熊さん八さんの限られた話から推理するので、飛躍があって、運よく当たったからいいけどって気もする。一番気になるのは構成。元になる落語の概略紹介が解説代わりについているのだけど、本文も最初は同じ話をなぞって進む。読者は2回、同じ話を読むので飽きる。飽きさせないためのサービスか、本文では時事ネタがたくさん盛り込まれているのだけれど、これがよくない。すでに話の概略を読んでいて、その先が知りたいのに、脱線ばかりしてなかなか先に進まないことにイラついてしまう。落語らしさを伝えようとしているのかもしれないけど、なんとなく中途半端な気がする。話そのものは面白いので、もうちょっとスッキリしているといいのにって思う。
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