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人間の生き方、ものの考え方 学生たちへの特別講義
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2015/02/10 |
JAN | 9784163942094 |
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人間の生き方、ものの考え方
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4.3
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実に慎重に、福田恆存は言葉を吟味し考察を重ねる。テクノロジーの進化とともに「即答」「即レス」が必須のスキルとなったこの時代、だからこそそうした福田の慎重な姿勢から産み落とされた言葉は傾聴に値すると信じる。自分が気軽に使っている言葉の1つ1つについて、それが伝わってしまうことへの疑...
実に慎重に、福田恆存は言葉を吟味し考察を重ねる。テクノロジーの進化とともに「即答」「即レス」が必須のスキルとなったこの時代、だからこそそうした福田の慎重な姿勢から産み落とされた言葉は傾聴に値すると信じる。自分が気軽に使っている言葉の1つ1つについて、それが伝わってしまうことへの疑念を呈してみること。同時に当たり前とされている「平和」「人命」といった概念を疑ってみること。勝手な意見になるが(それこそ「タブー」かもしれないが)、福田のこうした問題意識をこそ「まさに哲学だ」と思った。彼の疑念はいまなお活きている
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学生の質問に対して、福田恒存が答えるという形式の一冊だった。道具や言葉に対する考え方は、とても深く、福田恒存は言葉一つひとつを吟味し、その意味の本質を突こうとすることにこだわりを持っている人だなという印象を受けた。 自由、文化、ヒューマニズム、権利、このような言葉が、日本元来のも...
学生の質問に対して、福田恒存が答えるという形式の一冊だった。道具や言葉に対する考え方は、とても深く、福田恒存は言葉一つひとつを吟味し、その意味の本質を突こうとすることにこだわりを持っている人だなという印象を受けた。 自由、文化、ヒューマニズム、権利、このような言葉が、日本元来のものではなく、西洋から入ってきたものであって、日本でのそれらの言葉の理解され方、受け取られ方、社会や人々のによる使われ方と、西洋におけるそれらとは違う。私は、それらが、どのような日本の精神文化、精神的伝統の上にあるのかをもっと吟味するべきだと思ったし、曖昧なまま、ノリでなんとなくそのような言葉を使いたくないなと思った。 恒存の「道具」に対する見方は、私にとって、新しい示唆だった。 P14「普通「人間を道具に使うのかというとか」という時、それはなんと無く生きていないもの、死物という軽蔑の意味がある。あるいは、精神ではなく、物質というふうに考える。しかし、私は道具というものをそういうようには考えていません。道具というのは、物と心が出会う場所であるというように考えています。」 彼によると、道具というものは、もっと人間に密着したものである。職人がいかに物を大切にするかということを見ればよくわかる。素人がその職人の道具をこっそり使ったところで、職人がその道具を使えば、微妙な変化に気づき、職人は知らない間に、道具が使われたということがわかる。 道具は、物体だけではなく、手足も道具と言えると彼は考える。つまり、手足は、その人の生理、あるいは真理というものに、ぴったり密着して機能的に動いている道具である。 「道具というのは決して単なる物質、物ではない。すなわち物ではあっても必ずわたhしたちの心がそこにしのび込んでいる。」「物というのは、必ずそれを使う人の手癖に馴染んでいる。あらゆるものがその人の生き方を内に含んでいるのです。」 だから、物を軽視するのは間違いであり、物というのは、心その物である。 どんな宗教も、思想も悪を含んでいるという考えはとても納得した。 自分が生まれる前からすでにある歴史の流れ、言葉、社会の中に自分がいるということ、その時点で、まず誰1人、人間は自由ではない。そういう前提に向き合わず、受け入れずに何か物事を変えようとすることは、良いことではない。
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「過去について」という章で過去を現在の必要から語ってはいけないということが書かれていてなるほどと思った。過去は現在の必要とは切り離して観察し理解しなかればいけない。たしかに、人は現在に都合のいいように過去を解釈する。過去は過去として、見なければいけない。でもこれってすごく難しいこ...
「過去について」という章で過去を現在の必要から語ってはいけないということが書かれていてなるほどと思った。過去は現在の必要とは切り離して観察し理解しなかればいけない。たしかに、人は現在に都合のいいように過去を解釈する。過去は過去として、見なければいけない。でもこれってすごく難しいことだと思う。
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