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失われた夜の歴史
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 合同出版 |
発売年月日 | 2015/01/24 |
JAN | 9784772695435 |
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失われた夜の歴史
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商品レビュー
3.9
13件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
夜についてあらゆる角度からまとめた一冊。昔の人が夜に対して何を思っていたのか、夜に何をしていたのか、夜の問題点などなど、なんとなく想像してみたことはあったけど知らないことばかりで面白かった!特に夜中に一度起きるとか、知らない人と同じベットで寝ることもあったとかには驚いた。 読み物として面白いし、数百年前の人々の暮らしに思いを馳せることができて新鮮な体験ができた。
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- ネタバレ
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夜、という自然現象についての、西欧中心で中世(ざっくり10世紀あたり)から近世までの社会、文化、習俗をまとめたご本。読み応え抜群。「文明の光が都市に、村落に届くまでの世界」への解像度がめきめき上がる楽しさがあります。
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読み終わった、ぶあつい。 ヨーロッパの歴史、産業革命前にスポットをあてて、庶民~下層階級の人たちの暮らしまで、幅広く拾い集めた本。 「夜」がキーワードになっていて、それをめぐる小さな事実や逸話、エピソードや文章や格言などを拾い集めながら、私たちにとっての夜がどのような存在だっ...
読み終わった、ぶあつい。 ヨーロッパの歴史、産業革命前にスポットをあてて、庶民~下層階級の人たちの暮らしまで、幅広く拾い集めた本。 「夜」がキーワードになっていて、それをめぐる小さな事実や逸話、エピソードや文章や格言などを拾い集めながら、私たちにとっての夜がどのような存在だったのか、を紐解いていく。 構成がおもしろく、長い長い夜の歴史のあとに、にわかに訪れる明るい夜明けの一筋。その鋭さが本当に夜明けのようで痛烈。 内容について言及すると、夜というものが、獣や魔物といった人外のものへの恐怖から少しずつ、人の中にある凶暴な感情へと移動していくという流れがあり、その中で、夜というのは弱者の味方であったのだなあと思った。 昼に強者からこき使われ、公正さを欠いて力づくで奪われたものを奪い返すために、彼らは闇夜にまぎれて奪い返した。そうしてバランスをとっていた。 ふとどき者がなぜ、そのようなことをするのか。秩序とは何なのか、無秩序すらも秩序を取り戻そうとする揺れ動きなのかもしれない。だから私たちは革命の物語にあれほど心を奪われるのかもしれない。 闇夜は照らされ、私たちは、暗く静かな内省の夜を奪われっぱなしである。しかし快適な夜になったことに違いはない。回顧主義ではない、しかし、「自分だけの夜を取り戻したい」と。これを読んだ人なら、誰もが思うのではないだろうか。 アンダーグラウンドなもの、サブカルチャーなものの持つ魅力は、今も私たちのなかに残り続けている。街灯を管理する力と同じように。
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