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さいごの色街飛田 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2015/02/01 |
JAN | 9784101263915 |
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さいごの色街飛田
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商品レビュー
3.7
43件のお客様レビュー
遊廓の名残りをとどめる、大阪・飛田。社会のあらゆる矛盾をのみ込む貪欲で多面的なこの街に、人はなぜ引き寄せられるのか!?取材と執筆に12年もの歳月をかけた筆者の執念を行間から感じ取る事の出来る一冊です。 大阪・飛田。僕がこの街の存在をはじめて知ったのは好きな作家の黒岩重吾や...
遊廓の名残りをとどめる、大阪・飛田。社会のあらゆる矛盾をのみ込む貪欲で多面的なこの街に、人はなぜ引き寄せられるのか!?取材と執筆に12年もの歳月をかけた筆者の執念を行間から感じ取る事の出来る一冊です。 大阪・飛田。僕がこの街の存在をはじめて知ったのは好きな作家の黒岩重吾や梁石日の作品に頻出し、また彼ら自身もまた西成や飛田界隈のディープで猥雑な世界にどっぷりとその身を浸したことがあるということを知ったのがきっかけでした。 その姿は個人が主催しているサイト「大阪DEEP案内」などでその断片を知ることができますが、さまざまな「事情」を抱えた人間が集まる西成・飛田界隈を写真撮影するのはさぞかし大変だろうなぁと、その努力に敬意を払いながらサイトに掲載されている写真を見ていたことを思い出します。 本書は今なお当時そのままの遊郭が160軒ほどが在りし日の雰囲気で営業していると聞いております。そこで行われていることはあまり詳しくは書きませんが、あくまでも「自由恋愛」のひとつの形として男女の「営み」を店にいる女性と行う「擬似恋愛」の場所ということにとどめます。 筆者は1955年生まれのフリーライターで、旅行ペンクラブという団体に所属し、インタビューやルポを中心に活動しているという経歴をお持ちの方でございます。本書を世に問うために12年もの長き間、まさに体当たりで組合や遊郭の経営者、実際にそこで春を鬻ぐ女性たちや『曳き子』と呼ばれる女性。 果ては西成界隈の怖い「お兄さん」にいたるまで、丁寧な取材を基に描かれており、巻末に挙げられている資料を眺めていると、『よくもまぁここまで出来たなぁ』という筆者の執念を感じました。 読み進めるうちに本書にも出てくる黒岩重吾氏の『飛田ホテル』や『西成海道ホテル』『西成山王ホテル』など以前読んだ彼の『西成モノ』と呼ばれる一連の作品群に出てきた人物や、その物語が次々と頭に浮かんでは消えました。詳細は割愛しますが、あの物語の舞台は黒岩氏が闇屋時代から西成界隈で息を潜めていた時代に見聞きした経験がモチーフになっているはずで、相当な年月がたっているはずですが、西成・釜ヶ崎地区のことを『時が止まった街』と称したことが事実であるがごとく、 「私らはイカンことしてるんやから。書かれては困るんや」 という「飛田新地料理組合」の組長の言葉に象徴されるように内々の『掟』を守り、広告も打たず、HPも立ち上げずにひっそりと営業を続けているというエピソードからもうかがえました。 そして、流れ流れてここにたどり着く女性たちもそれぞれに『事情』を抱えていて、その中でも最たるものがやはり、『貧困の連鎖』『負の連鎖』で、後半のほうに出てくる筆者とブログを介して知り合った料亭の女将の 「そりゃ、風俗という選択をしない人生を送るほうが、女性としては幸せなんだと思いますよ。でも、何らかの事情でやむを得ず風俗の世界に飛び込んだのやったら、(風俗の仕事を)ポジティブにとらえて、頑張って1円でもたくさん儲けるほうがいいに決まってますやんか」 僕は似たような話を歌舞伎町界隈のことを書いた本の中で読んだことがある気がします。それは現在でも場所と形を変えてそういう問題が横たわっているという証左なのでしょう。 個人的な考えで春を売ったり買ったりすると言うことの是非を云々するつもりはありません。ただ、飛田をはじめとする多くの『歓楽街』がその『魔力』ゆえに多くの人をひきつけるということもまた事実であり、このような遊郭や料亭が現在でも残っているというのも、ある意味では貴重なもので、そのありのままの姿を切り取っているという意味でも、またかけることとかけないことのぎりぎりを歩みつつ、『掟』の中で生きる人たちの生々しいまでの『息遣い』を記録したという意味で、本書は貴重であると僕は考えます。 ※追記 本書は2015年1月28日、新潮社より『さいごの色街 飛田 (新潮文庫)』として文庫化されました。
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飛田の歴史と文化を知ることができる。 異様な雰囲気を放つ最後の色街としての飛田。 そこで暮らす人々のエピソード。 筆者自身が長い時間をかけてインタビューを繰り返したため、非常に価値のある知識を得ることができる。
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昔、仕事で飛田を車で通り抜けたことあります。店からおばちゃんが手招きして出てきて、店の中には、ピンクのライト浴びたお姉さんが座ってます、ここは何だろう、20代女子にはわかりませんでした。 ジェンダーレス社会でも、この手の本は、女性作家と男性作家では違ってくるのだろうな、男性目線の...
昔、仕事で飛田を車で通り抜けたことあります。店からおばちゃんが手招きして出てきて、店の中には、ピンクのライト浴びたお姉さんが座ってます、ここは何だろう、20代女子にはわかりませんでした。 ジェンダーレス社会でも、この手の本は、女性作家と男性作家では違ってくるのだろうな、男性目線の本も読んでみたい。
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