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祖国の選択 あの戦争の果て、日本と中国の狭間で
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2015/01/16 |
JAN | 9784103380719 |
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
自分の知らない戦後がこんなにあったなんて。辛い過去を語りたくない人たちもたくさんいると思うけど、著者の取材力はすごいな。
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本としてのまとまりは欠けるかもしれないが、戦争の終わった後に中国に残されてしまった人、残ってしまった人のだいたいにおいて凄まじい人生の分かれ目を幾つかのケースについて描いている。共産党の八路軍が日本人の医者や看護婦などを使っていたことが個人的には驚きだった。
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「あの戦争から遠く離れて」の事実上の続編。 城戸さんの父、幹さんが引き揚げ中に親とはぐれ、残留孤児となり、養父母に育てられ、独力で帰国する様子。そしてそれを調べ上げていくというのが、「あの戦争~」の構成だった。今回は、さらに同じような体験をした人たちへと取材範囲を広げていく。そこ...
「あの戦争から遠く離れて」の事実上の続編。 城戸さんの父、幹さんが引き揚げ中に親とはぐれ、残留孤児となり、養父母に育てられ、独力で帰国する様子。そしてそれを調べ上げていくというのが、「あの戦争~」の構成だった。今回は、さらに同じような体験をした人たちへと取材範囲を広げていく。そこには結婚と出産、子育てという著者の変化も交えてある。 二作を通して感じるのは、彼女の文章ってミニマムミュージックのようだな、ということ。同じ旋律・リズムを繰り返しつつも、少しずつ差異が生じていく。そこにミニマムミュージックの音楽としての面白みというか醍醐味がある。城戸さんの場合、敗戦・満州からの引き揚げ・残留孤児・帰国後の苦境といったテーマが話し手を変えて、何度も何度も現れる。読者はそうしたテーマを読み進めていくうちに引き込まれ、理解を深めていく。読んでいて何とも言えない迫力があり、思わず引き込まれた。 惜しむらくは各章の締めが単調で紋切り型ぽかったということ。そのあたりは編集者と相談して、少しずつ表現を変えたほうがよかった。 満州は満州でやってもらうとして、城戸さんにはそろそろ別のテーマにも取り組んでもらいたいところ。
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