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高校生のための文章読本 ちくま学芸文庫
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高校生のための文章読本 ちくま学芸文庫

梅田卓夫(編者), 清水良典(編者), 服部左右一(編者), 松川由博(編者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2015/01/01
JAN 9784480096425

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商品レビュー

4

4件のお客様レビュー

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2024/08/02

長い間積読していてようやく読み終えることができた、、、、 恐らく学生時代から読んで積んだままにしてしまっていたので読み直した。 本の紹介の形をとりつつ文章を読むための指南が書かれている。途中の手帖もためになって面白かった。 この本から読んでみたい!と思う作品もあり読めてよかった。

Posted by ブクログ

2022/06/01

文学に対して、文章に対してとても熱い情熱がなければこの本はできなかったのではないか。バラエティーに富む、よく考えて選ばれた作品の、一部分を掲載し、解説する。著者らは、おそらく膨大な数の作品に触れる真の読書家にして、教育者。情熱が読者(特に若い読者)に向けて柔らかくひなたぼっこのよ...

文学に対して、文章に対してとても熱い情熱がなければこの本はできなかったのではないか。バラエティーに富む、よく考えて選ばれた作品の、一部分を掲載し、解説する。著者らは、おそらく膨大な数の作品に触れる真の読書家にして、教育者。情熱が読者(特に若い読者)に向けて柔らかくひなたぼっこのような温かさで降り注ぐ本書は、紹介されている作品の一部はすでに絶版になっているものもあるものの、非常に良い読書案内で、かつ文章指南書である。

Posted by ブクログ

2021/12/22

 先日読んだ『直木賞受賞エッセイ集成』で、昨年逝去された藤田宜永氏が坂口安吾『わたしは海を抱きしめていたい』について言及していて、その内容がとても興味深かった。『わたしは〜』が収録されている書籍を図書館のデータベースでいくつか調べて、この本に行き着いた。高校生のための、とあるので...

 先日読んだ『直木賞受賞エッセイ集成』で、昨年逝去された藤田宜永氏が坂口安吾『わたしは海を抱きしめていたい』について言及していて、その内容がとても興味深かった。『わたしは〜』が収録されている書籍を図書館のデータベースでいくつか調べて、この本に行き着いた。高校生のための、とあるのでわりあい読みやすいポップな作品が並んでいるのだろうと思ったら大間違い、往年の名作から知る人ぞ知る短編まで幅広い作品に触れることができた。全文掲載でない作品がほとんどだけれど、作者・筆者の想いが強く込められた一部分がある程度完結した状態で抜粋されているので、そこだけでも十分楽しめた。  この本には前半と後半があり、さらに前半はページが上下に分かれている。上半分には各作品が、下半分には注意すべき語彙の説明と、その作品の理解を深めるための設問や問題提起がいくつか出題されている。いずれもパッと答えられるような選択式・抜粋式の問題ではなく、自分の言葉で考え、説明させるような問いばかりで、大人であってもおそらく瞬間的に解答することはできない。高校生の頃に取り組んでいたZ会の現代文を彷彿とさせた。  本の後半に、各問の模範解答が載っているのだけれど、その一つ一つが「論文ですか?」と聞きたくなるような凄まじい分量で、ちょっとわたし、全部は読めなかった。興味深いと思った作品(つい最近読んだばかりの大岡昇平『野火』、村上春樹『風の歌を聴け』も収録されていて、この二作品の問いと模範解答は特にふむふむと読んだ)のみ、かいつまんで読むに留まった。この忍耐力の無さと努力の不足こそ、学生の頃から一貫して現代文の点数が伸びない所以である、、、  ちなみにわたしが読んだのは文庫版だけれど、単行本は1986年に出版されている。今から35年前。そして四人の編集者は全員男性。にもかかわらず、収録作品の中に「女性の強さ、自立、男尊女卑思想への批判」を明確に主題とする小説・エッセイがいくつも収録されていて、とても興味深かった。時代とともに訪れるパラダイム・シフトの気配を素早く感じ取り、世間に拡げていくことを試みた男性たちもいたのだということ。それを思うと、なんとなく胸がスッとするような感覚を覚える。

Posted by ブクログ

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