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大モンゴルの世界 角川ソフィア文庫
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大モンゴルの世界 角川ソフィア文庫

杉山正明(著者)

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大モンゴルの世界 角川ソフィア文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2014/12/01
JAN 9784044092184

大モンゴルの世界

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2025/02/08

ヨーロッパの文明意識 - ヨーロッパの歴史的認識は、他の文明(中国、インド、イスラーム)を「文明人」として認める一方で、ユーラシアの遊牧民は文明人とは見なされない傾向がある。 - ヨーロッパの思想家たち(ヘーゲル、マルクスなど)は、中央ユーラシアや遊牧世界にほとんど触れず、世界史...

ヨーロッパの文明意識 - ヨーロッパの歴史的認識は、他の文明(中国、インド、イスラーム)を「文明人」として認める一方で、ユーラシアの遊牧民は文明人とは見なされない傾向がある。 - ヨーロッパの思想家たち(ヘーゲル、マルクスなど)は、中央ユーラシアや遊牧世界にほとんど触れず、世界史を文明論的に捉えている。 東洋学の発展 - 18世紀末から19世紀にかけて、ヨーロッパ列強のアジア進出に伴い、「東洋学」が生まれ、中央ユーラシアの研究が進展した。 - しかし、当時の一般的なイメージでは、中央ユーラシアは列強による分割の対象でしかなかった。 遊牧民の歴史的役割 遊牧民の影響 - 遊牧民は中央ユーラシアで独自の世界を形成し、各地を結びつける重要な役割を果たしてきた。 - 遊牧民に関する記録は、主に周囲の「文明人」によって残されており、断片的であるため、ユーラシア史全体を把握するのが難しい。 モンゴル帝国の出現 - 13世紀には、モンゴル帝国が成立し、ユーラシアの東西を結びつける大帝国が形成された。 - モンゴルは、直接支配を受けなかった地域(ヨーロッパ、エジプト、インドなど)との接触を通じて、広範な交流を促進した。 遊牧民と定住民の共生 草原とオアシスの共生 - 遊牧民は、定住民のオアシスに依存し、オアシス民も遊牧民との交流を通じて経済基盤を拡大していった。 - 遊牧国家がオアシス地域を支配下に置くことにより、商業勢力が国際通商に活躍する場が生まれた。 キクイ国家の構造 - キクイ国家は、遊牧集団の連合体としての国家組織であり、草原とオアシスの共生関係を基盤とした。 - これがモンゴル世界帝国の形成に寄与した。 モンゴルの時代 モンゴルの統治と影響 - モンゴル時代には、ユーラシア全体が一つの政治的・経済的枠組みで結びつくことがあった。 - モンゴル帝国の成立は、ユーラシアの歴史に大きな影響を与え、様々な文化的交流を促進した。 結論 本書は、ユーラシア世界における遊牧民の重要性と、モンゴル帝国の成立がいかにして歴史的な影響をもたらしたかを強調しています。特に、文明の定義や歴史の認識がいかに偏っているかを考察し、遊牧民の役割を再評価することが求められています。

Posted by ブクログ