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キリスト教入門 岩波ジュニア新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2014/11/01 |
JAN | 9784005007929 |
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キリスト教入門
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商品レビュー
3.9
10件のお客様レビュー
キリストの誕生という歴史から、キリスト教がどのように各宗派に分かれ、現代においてはどのようになっているのかを初学者向けに解説している入門書 名前だけは知っている宗派にはどのような特徴があるのかや、実際に行われている儀式についてなどの解説がされていて、キリスト教徒ではないけど興味...
キリストの誕生という歴史から、キリスト教がどのように各宗派に分かれ、現代においてはどのようになっているのかを初学者向けに解説している入門書 名前だけは知っている宗派にはどのような特徴があるのかや、実際に行われている儀式についてなどの解説がされていて、キリスト教徒ではないけど興味がある人にはちょうど良い本 聖書の中でも史実だとされている内容を研究する分野があるとは知らなかった
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いろんな芸術作品を味わうために必要な知識が歴史的な背景も含めて詳しく書かれている。 新約聖書に書かれているパウロの宣教活動については、この本を読むと概要が理解しやすい。 宗教と政治が複雑に絡んでいるので、世界史の授業で聞いた単語がたくさん出て来て、試験勉強してる気分になった。 イ...
いろんな芸術作品を味わうために必要な知識が歴史的な背景も含めて詳しく書かれている。 新約聖書に書かれているパウロの宣教活動については、この本を読むと概要が理解しやすい。 宗教と政治が複雑に絡んでいるので、世界史の授業で聞いた単語がたくさん出て来て、試験勉強してる気分になった。 イエスキリストとされた人物が存在していたことは、歴史的研究でも証明されているらしいから、それから2,000年経っているということは事実として、それ以前にも人類の文化にはたくさんの神様が崇められていて、古代の解明されてない文明にもなにかしらを崇拝してる跡がある。 その中でも、ひとりひとりを平等に救済すると説いた宗教はめずらしかったのかもしれない。 日本のキリスト教の布教とともに、自由人権運動や他の社会福祉活動も発展してきた経緯は、ありがたいことだなと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
キリスト教を勉強してみたくなり、入門書を探しており、こちらを購入。 世界史のバックグラウンドがないとちょっと難しいかなと感じますが、コンパクトにまとまっていると思います。 ・・・ キリスト教を学ぶとなると、ユダヤ教なしには話が進みませんが、ユダヤ教の言わば「閉鎖的」な部分の改良版的に始まった点などは、実はあまり知られていないかもしれません。そうしたキリスト教の端緒やユダヤとの違いは、簡潔で分かりやすかった。 ・・・ まあ、キリスト教というと、カトリック、プロテスタント、正教と分かれていることは多くの人がぼんやり理解していることと思います。本作はそれぞれの流派の歴史をたどるのは当然のことながら、逸話というか、小噺みたいなものをちょいちょい挟み、それが良かったと思います。 ・・・ 例えば、カトリックも正教もそうですが、聖人崇敬の話。 キリスト教が一神教ということは有名ですが、その一方で聖〇〇とかっていうじゃないですか。立教とかSt. Paulだし、サンフランシスコも聖フランシスコじゃないですか。何なのよ聖って? って感じしませんか? んでもってたまに、聖〇〇に祈りをささげるとか、って洋モノの小説にさらっと出てきたりするじゃないですか。何だよお前、キリスト教って一神教じゃないのかって思いませんでしたか? 本作によるとキリスト教の偉大な貢献者や殉教者などを聖列するといって、簡単に言えば名球会みたいにすげえぞ名簿みたいなのに登録するらしいです。で、そういう方々へお祈りすることで、自分のお祈りを聖人を介して神様に「とりなして」もらうそうな。ややこしいな。あと、神への崇拝はWorshipでそれ以外の聖人への崇敬はvenerationというらしいです。むう。 で、実はこうした区分や整理は、そもそも土着の民俗学的な背景を取り込んで宗教が成り立ったということに起因しているそうです。なるほど。 ・・・ それと、プロテスタントというとルター、っていのが世界史の常識かと思いますが、青年ルター君の話も良かった。 自己肯定感の低いルター君は、自分は天国に行くような人間じゃないと悲観していたそうだが、信仰義認説を実存的に理解して、そこから現状の教会組織に疑問を感じ始めたそうな。で、そうした問いをラテン語で貼り付けたのが「95箇条の提題」。要は一部のインテリにだけ分かるようにあえてラテン語で書いたんですね。たぶんシャイなんだな。したら誰かがドイツ語に翻訳し、リツイートしたもんで、バズってヨーロッパ中で話題になっちゃったということらしい。プロテストというより炎上?だったのかもしれません。 まだまだ面白い話が幾つかあるのですが、備忘のために書いておくとヘンリー八世の英国国教会成立の話も面白かった。いやあ、良く分からなかっんですよ、国教会ってカトリック?プロテスタント?って。このあたりの事情も書かれていて参考になりました。 ・・・ ということでキリスト教入門の本でした。 一通り読んで、大学教養課程くらいの濃さはあるなあと感じました。そして興味のない方にとってはもう気絶するほど詰まらなく感じるのでは、と察しました。 ということで、キリスト教に興味がある方はもちろん、西洋史・宗教史に興味がある方、西洋文化に興味がある方、美術史に興味がある方、欧米文化に興味のある方等々には楽しんでもらえると思います。
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