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オオカミの護符 新潮文庫
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オオカミの護符 新潮文庫

小倉美惠子(著者)

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オオカミの護符 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2014/12/01
JAN 9784101262918

オオカミの護符

¥220

商品レビュー

4.2

20件のお客様レビュー

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2024/08/07

神使に興味があり、珍しいオオカミの神使の三峯神社に行った時に出会った本。 多摩地区や秩父地区、このあたり一帯がニホンオオカミを信仰する地区らしい。 ニホンオオカミはなぜ絶滅してしまったのかー、など考えながら、ヒトとオオカミの繋がりを読んでこんな世界もあるんだといちいち感心し、...

神使に興味があり、珍しいオオカミの神使の三峯神社に行った時に出会った本。 多摩地区や秩父地区、このあたり一帯がニホンオオカミを信仰する地区らしい。 ニホンオオカミはなぜ絶滅してしまったのかー、など考えながら、ヒトとオオカミの繋がりを読んでこんな世界もあるんだといちいち感心し、勉強になった。

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2024/03/25

東名川崎ICのある宮前区土橋、ほんの50年ほど前には農村風景が広がっていた地で、古い土蔵に貼られた一枚の護符から物語は始まる。 この謎の獣が描かれた護符を巡っていくと、地縁関係の講という仕組みに行き当たる。そしてその土着信仰は多摩川を遡って御嶽山に到達する。この水系によって結び...

東名川崎ICのある宮前区土橋、ほんの50年ほど前には農村風景が広がっていた地で、古い土蔵に貼られた一枚の護符から物語は始まる。 この謎の獣が描かれた護符を巡っていくと、地縁関係の講という仕組みに行き当たる。そしてその土着信仰は多摩川を遡って御嶽山に到達する。この水系によって結び付いたネットワークにおいて、象徴的に護符として祀られる獣の姿は、かつて関東にも棲息していたニホンオオカミであった。 戦後、この多摩川流域をはじめとした新興住宅地は、主に鉄道会社によって開発されてきた。広い農地を持っていた地主から土地を購入し、団地を形成しながら都心部に通勤する若年世帯を呼び込む中で、この土地の持つ記憶は漂白されていった。 雨乞いや毎年の収穫に感謝するといった農村由来のアニミズムに近い信仰が、実は都市圏近郊にもごく最近まで残っていたのは興味深いし、水害や気候変動を目の当たりにする現在の我々こそが、このような先祖たちの循環型思想を思い起こすべきタイミングなのだろう。

Posted by ブクログ

2023/09/30

だいぶ前になるが、憑かれたように山岳信仰について調べたことがある。そのなかには当然、本書で取り上げられている狼に関する信仰もあり、三峰や御嶽などの信仰についても知識としてはあった。 本書の流れは、自分とは逆だ。 自宅の土蔵で見た謎のお札をたどり、人々や土地、神社仏閣をめぐり、実地...

だいぶ前になるが、憑かれたように山岳信仰について調べたことがある。そのなかには当然、本書で取り上げられている狼に関する信仰もあり、三峰や御嶽などの信仰についても知識としてはあった。 本書の流れは、自分とは逆だ。 自宅の土蔵で見た謎のお札をたどり、人々や土地、神社仏閣をめぐり、実地として狼信仰を辿っていく。 活字から得る知識は体系的で細かいが、実地での感得はそれに人々との交流、現地の空気や土地を感じるという、より心に染み渡る知識・経験ができる。 その点、活字で学んだ側としてはとてもうらやましい経験だ。

Posted by ブクログ

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