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ニルヤの島 ハヤカワ文庫SF
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2014/11/21 |
| JAN | 9784152095046 |
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ニルヤの島
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商品レビュー
3.3
23件のお客様レビュー
〈生体受像〉の発達により、自分の人生すべてが叙述し蓄積されるようになったことで、永遠性や普遍性を獲得した人間の死生観はどうなるんだろうねというのが今作のSFテーマに据えられている。それに対するアンサーとして、筆者は過去の記憶を鮮度を保ったまま維持/追体験できるようになったことで、...
〈生体受像〉の発達により、自分の人生すべてが叙述し蓄積されるようになったことで、永遠性や普遍性を獲得した人間の死生観はどうなるんだろうねというのが今作のSFテーマに据えられている。それに対するアンサーとして、筆者は過去の記憶を鮮度を保ったまま維持/追体験できるようになったことで、過去と現在がほぼ等価になり、インタラクティブに”死後の世界”や”死”に対する恐怖が希薄化され、宗教が否定されるよねっていう方向で物語を構築した。思うに、そもそも”死後の世界”を創出をしたり、死に対して恐怖する人間の深層心理を過去の記憶の断片化(=鮮度の低下)から一面的(それもどうみても主要因じゃない)に論じようとしているのはあまりにも無理がある気がする。いや、生物としての本能に起因するもっと根源的なものであるだろと。また、それで宗教が完全に否定されるのも意味が分からない。宗教って死の恐怖からの逃避だけじゃなくて、より良く生きるための戒めみたいな哲学的、道徳的な側面もあると思うんですが。あと、〈生体受像〉+人生の叙述化周りの作り込みにも納得がいかない。自分の人生すべてがログとしてデータベース化され、他人がそれにアクセスできるのって高度に管理されてて、個人的にかなりディストピアっぽいなと読んでて思ってたんだけど、むしろ役に立つこととして作中で扱われてて腑に落ちなかった。仮にそれが普及したとして、それって死に対する恐怖を払拭できるほどのものか?っていう印象はある。叙述化をチープに思った要因として、過去と現在が等価であると描ききることの難しさがあると思う。過去の記憶を追体験させる描写って、読者目線からだと時系列が前後してたり、何度も同じ描写が挿入されてたりしてかなり読みづらくなってしまうと思う。そこら辺テッド・チャンの「あなたの人生の物語」は文体を工夫して巧みに描いてたんだなと思った(短中編だからフェアではないけど)。 全体を通して、作者が固定された切り口から描こうとするあまり、論理の飛躍が目立つなという感じだった。難しいテーマだったけど、結構読みやすくてそこは評価!!!!!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ニルヤの島 第二回ハヤカワSFコンテスト受賞作。 近未来、生体受像の技術によりその人の全てが記録され、それを再生することによって永遠の生を得られる時代。 そして、死後の世界などないということが証明された時代。 ミクロネシアの島々が橋で結ばれ、アメリカに対抗しうる存在になりつつある時代。 そんな時代の中でモデカイトと呼ばれる死後を信じる教団が勃興し、その教義として死人は「ニルヤの島」に行くという。 生体受像の記録を断片化し、他の人の記録も混ぜ合わせた上で再生することによって、争いのない民意を醸造しようとした壮大な実験の結果は、死後の世界を再興することになるのか? 時系列も場所も主人公も断片化された構成は、理解するのがとても難しかったです。 また、主人公に感情移入することもできなかった。 でも、壮大な構想の元に「人が生きるということは?」という問いかけは確かに受け取りました。 この世界観やガジェットをもっと解り易く物語にしてくれるような作家になって欲しい新人です。 竹蔵
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主観時刻の叙述のごとく入り乱れる時系列と、並列に語られていく複数人の主観が自分には難しく、混乱してしまった。 5章ぐらいかぐらいからやっと飲み込めて、そこからは一気読み。
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