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この闇と光 改版 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2014/11/22 |
JAN | 9784041023815 |
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この闇と光 改版
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商品レビュー
3.8
271件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中断できなくて一気読みしてしまった。父である国王と国の行く末に翻弄される王女のお話だと思い込んで読んでいたので、こんな展開になっていくとは思わなかった! ここは日本だと気づいた瞬間のショックといったら。色んなことが国王の嘘だったのかと察して、夢から醒めたように現実が重くのしかかってきた。所々にあった小さな違和感は、真実が漏れ出たものだったのだな。 幼い主人公が美しいものに囲まれて教育され、成長していく様子が文体で分かるのが面白かった。言葉を覚えて饒舌になっていく。レイアのように読者も文章から想像するしかない。 別荘で暮らしているときは自然な言葉遣いや振る舞いに思えたのに、現代日本が舞台になった途端、芝居じみたものに見えてしまう。王女として育てられた怜の気持ちを思うと悲しいけれど、この落差が読んでいて非常に面白かった。 すっかり綺麗に騙された。 この上ない英才教育を受けているのだから、きっと怜は原口の提案を受け入れるだろうと思う。残酷だが抗えない魅力ある申し出だ。
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読み終えてため息がこぼれた。なんと贅沢な読書時間だろうか。 森の奥、囚われた盲目の王女。 この不吉で不穏で、甘美的な世界だけで心惹かれるというのに物語はさらに加速する。 物語は単純な構成だ。だが、例えばシンプルな料理ほど実は難しいようにこうしたシンプルな作品ほど実はとんでもない技...
読み終えてため息がこぼれた。なんと贅沢な読書時間だろうか。 森の奥、囚われた盲目の王女。 この不吉で不穏で、甘美的な世界だけで心惹かれるというのに物語はさらに加速する。 物語は単純な構成だ。だが、例えばシンプルな料理ほど実は難しいようにこうしたシンプルな作品ほど実はとんでもない技術を要するのだ。面白い。読み終えてゾクゾクしている。この物語が気になる方、ネタバレを踏まないようにそっと、すぐに本を手に取るべきだ。
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主人公である盲目な王女レイア姫目線で話が進み、盲目なことといじわるなダフネの存在がありながらも献身的に娘を愛する王である父のお話かと思いきや...後半で自分の頭に描いていた世界が音を立てて変わってしまいました。 今まで読んでいたのはなんだったのかと思ってしまいました。 面白かった...
主人公である盲目な王女レイア姫目線で話が進み、盲目なことといじわるなダフネの存在がありながらも献身的に娘を愛する王である父のお話かと思いきや...後半で自分の頭に描いていた世界が音を立てて変わってしまいました。 今まで読んでいたのはなんだったのかと思ってしまいました。 面白かった。 歌野晶午さんの「葉桜の季節に君を想ういうこと」が自分は大好きなのですが、読んだ方はきっとこの作品も面白いと思います。 服部さんの巧みな文章表現で、レイア姫に感情移入しやすく、世界が変わった時は主人公と一緒にすぐには受け入れられない現実と戸惑いを感じることができました。
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