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お金はサルを進化させたか 良き人生のための日常経済学
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お金はサルを進化させたか 良き人生のための日常経済学

野口真人(著者)

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お金はサルを進化させたか 良き人生のための日常経済学

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日経BPマーケティング
発売年月日 2014/11/01
JAN 9784822277581

お金はサルを進化させたか

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商品レビュー

3.5

13件のお客様レビュー

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2022/11/05

経済学。 ファイナンス理論。確率論。統計学。行動経済学。 確率と統計に関する思考実験を紹介する本、という印象が強い。 できる限り簡潔に書かれているとは思うが、内容自体はやはり難しいと感じた。 宝くじの話題が面白い。 最も勉強になったのは、"1/xの確率のくじをx回引いて...

経済学。 ファイナンス理論。確率論。統計学。行動経済学。 確率と統計に関する思考実験を紹介する本、という印象が強い。 できる限り簡潔に書かれているとは思うが、内容自体はやはり難しいと感じた。 宝くじの話題が面白い。 最も勉強になったのは、"1/xの確率のくじをx回引いて、1回でも当たる確率は、約63.2%に収束する"という知識。 本書を読んだことをきっかけに、将来のより深い理解に繋げたい。

Posted by ブクログ

2020/12/05

あなたの財布は三つに分かれている。三つとは『消費』『投資』『投機』である。 今日の100円は明日の100円より価値がある。 人にとって現在が一番重要で、消費する(効用が発生する)時点が少し遅れただけで大きな損失を感じる。ところがある程度時間が経てば時間の遅れはそれほど気になら...

あなたの財布は三つに分かれている。三つとは『消費』『投資』『投機』である。 今日の100円は明日の100円より価値がある。 人にとって現在が一番重要で、消費する(効用が発生する)時点が少し遅れただけで大きな損失を感じる。ところがある程度時間が経てば時間の遅れはそれほど気にならなくなる。 あなたの財布の中には判断を惑わせる『歪んだコイン』が入っている。 人には偶然を運命と考え、何か特別な意味を見つけてしまう傾向がある。 確率論は『神の視点』の学問と言える。神から見た一人一人は多くの標本の一つに過ぎない。ところが、自分にとって自分を標本として客観的に見ることは至難の業になる。

Posted by ブクログ

2016/11/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・人間にとって確率が苦手なのは、現実には事実が一つしかないからでもある。確率論は様々な標本から一定の割合を導き出すものだが、現実には一度のトライで結果が出てしまうものが多く「もう一度」ができない。 戦場の第一線で戦い、自分の部隊が全滅したにもかかわらず生き残った兵士の中で、今後の人生において「自分は特別で神に守られた人間」だと感じない人はいないだろう。人には偶然を運命として考え、何か特別な意味を見つけてしまう傾向がある。 ・コインを5回投げたときすべて表であった。次に投げたとき、表と裏のどちらに賭けるか。そろそろ裏が出るだろうと思ってしまうのが人情だ。 野球の試合を見ていて、打率3割の打者が3打席凡退の後、次の打席に入った。3割打者なのだから、この打席はヒットが出そうだと考えてしまう。 だが、次に投げるコインで裏が出る確率はやはり50%であるし、打率3割の打者は次の打席も33%の確率でしかヒットを打てない。 このように少数のサンプルだけをみて錯覚することはしばしばある。コイン投げの例でいえば、無数のコイン投げという母集団の中で、表と裏が半分ずつ出る。これを大数の法則と呼び、サンプルが多くなればなるほど理論値に近づいていく。 しかし、5~6回のコイン投げの中で半分は表が出る、だから5回連続表の後は裏だと考えてしまうことを少数の法則と呼ぶ。後者は「ギャンブラーの誤謬」とも呼ばれる。 ・日本のごく普通の主婦がFX投資家として市場を動かすほどの影響力を持ち始めていることは事実である。彼女たちの存在は海外でも知られており、イギリスの経済紙エコノミストは彼女たちを「ミセスワタナベ」と命名して報じた。ワタナベは日本人を代表する姓として採用されたという。 彼女たちの中にはカリスマFXトレーダーと称され、負け知らずで年間数億円の利益を上げ続けている人もいる。市場に精通した金融のプロフェッショナルでも勝ち続けることが難しいFXの世界で、なぜ無敗神話を築けたのだろうか。 10年前の外国為替(FX)の市場は、インターバンク為替トレーダーと呼ばれる一部のプロフェッショナルが参加していた。それ以外の参加者は生命保険会社や事業会社、商社などのトレーダーでやはりプロフェショナルである。 彼らは、各国のファンダメンタルズの分析や金利の動向、また経済指標を分析しながら売買を仕掛け、利益を上げようとしていた。だが筆者が知る限り、全戦全勝の伝説のトレーダーはいなかった。 ある年に相場の波にのって大きく稼ぎ、「○○銀行に△△あり」と呼ばれるトレーダーが出現したことはある。中には法外なインセンティブ(移籍金)を得て、他の外資系銀行に引き抜かれたものもいた。 ところが彼らの多くは新しい職場で鳴かず飛ばずになったり、それどころか大きな損失を出したりして、気が付けば解雇されていた。それほどFX市場で勝ち続けることは至難の業だった。 にもかかわらずミセスワタナベの中からなぜカリスマFXトレーダーが出てきたのだろうか。それは10年前と異なり、FXに参加する人が飛躍的に増えたことに起因している。 FXの口座数は400万件を超えたと言われている。毎月の収支がプラスになった人とマイナスになった人が50%ずつに分かれると仮定しよう。 12カ月連続で勝ち続ける人の数は、500万×1/2の12乗で計算でき、ざっと1200人になる。プロフェッショナルの世界で出てこなかった全戦全勝のトレーダーがミセスワタナベの中から出た理由がこれでおわかりいただけるだろう。 彼女たちは運よく勝ち残った人たちであり、その陰には499万9000人近くの敗者がいるのである。10年前のプロフェッショナルの市場だったときは、参加人数が限られていた。絶対数が少なければカリスマトレーダーは生まれない。 ・まずは各日の偏差をそれぞれ求め、すべてを足してみよう、偏差の合計はゼロになる。プラス3万円の偏差もマイナス3万円の偏差も平均値からばらついている度合いは同じだが、足してしまうとゼロになってしまう。 そこでプラスマイナスのばらつきを全てプラスにして計算できるように、各偏差を二乗にして足してみる。 …そのあと単位を円に戻すために平方根を取ってみる。 (標準偏差の作り方)

Posted by ブクログ

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