吉田松陰の人間山脈 「志」が人と時代を動かす！ 青春新書INTELLIGENCE

中江克己(著者)

• 販売会社／発売会社: 青春出版社
• 発売年月日: 2014/10/01
• JAN: 9784413044370

商品レビュー

2024/09/20

松陰を育んだ人びと：
父と叔父のきびしい教育
人間の道を説く山鹿流兵学
11歳で藩主へ進講
世界に目を向けさせた師
諸国遊学と人脈のひろがり：
長崎で西洋の味体験
平戸の葉山左内・熊本の宮部鼎蔵
江戸へ遊学
佐久間象山の私塾
水戸で新論の著者と論議
学びつつける旅
海外雄飛の夢：
象山の英ky法を受けた海外渡航
プチャーチンの軍艦を求め長崎へ
金子重輔とペリーの黒船へ
野山獄から松下村塾へ：
囚人たちの松陰への関心
自宅で出発した松陰の熟
松下村塾で育った維新群像：
なんのために学ぶのか
万人が平等
留魂録と松陰の志：
命のツルを調達した高杉晋作
刑場の露と消える
松陰の薫陶を受けた若本たち

2021/04/29

Podcastの影響で、まずは吉田松陰という人物を掘り下げたく手に取ってみました。松陰の人生をサラッとのなぞってくれており、初心者の私としてはとっつきやすい内容でした。

しかし、人物像に焦点を当てるのか、歩んだ歴史背景を分析するのかどっちつかずのようなもやもやっとしたところもあって、さらに深堀りするにはもう何冊か手に取らねばという印象です。しかし、名前の挙がる人は幕末の有名人ばかりですし、その礎を築いた人物の一人はまさにこの松陰だったのだという凄みは十分に伝わりました。享年30歳ってもう年下ですよ、恐ろしや。

2015/03/07

　NHK大河の「花燃ゆ」での登場人物と本書の人間山脈が重なり、松陰という人物の魅力が増幅した。
　平等主義、しかもそれぞれの個性を引き出し、学びの意味を塾生らに植える付けた師であった。ただ過激な面は、もし長生きしていたら、子弟間でも考え方の違いから離反していった者が出ていたかもしれない、、、この様に想像できるほど、本書は松陰の周辺を理解できた。
　妹の文は容姿が劣ったそうだが、そこはドラマと大違い（笑）