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献灯使
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2014/10/31 |
| JAN | 9784062191920 |
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献灯使
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商品レビュー
3.7
59件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「今はもう趣味を煉瓦として使って、個性という名の一軒家を建てようとは思わない。どんな靴をはくかは重要な問題だが、自分を演出するために靴を選ぶことはなくなった。」p10
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東日本大震災からもうすぐ14年。あの日の恐怖は忘れられない。ああこれで日本の原子力依存はなくなる。日本は生まれ変わると思っていた。 多和田葉子さんの本を読んでいると村上春樹さんと重なって、どんどんひきこまれていく。言葉の遊びも比喩もセンス抜群だ。 大きな災厄に襲われてから、環境...
東日本大震災からもうすぐ14年。あの日の恐怖は忘れられない。ああこれで日本の原子力依存はなくなる。日本は生まれ変わると思っていた。 多和田葉子さんの本を読んでいると村上春樹さんと重なって、どんどんひきこまれていく。言葉の遊びも比喩もセンス抜群だ。 大きな災厄に襲われてから、環境汚染が進み、日本は外国との交易が途絶え、鎖国政策が敷かれている。インターネットも電話も電気製品もほとんど消えてなくなっている。東京23区には人が住めなくなり、農作物が作れる沖縄、北海道などへの移住も制限されている。老人が健康になり、子どもが軟体動物のようになっている。百歳を過ぎた義郎が曾孫の無名の世話をする。 今までの価値観が通用しない。お金が役に立たない。自給率の低い東京は日本の象徴で、蓼をつくるぐらいで産業が発達しない。逆に、沖縄は沖縄でしかできないものがたくさんとれるので、発言権が強い。東京がちっぽけな存在になっているのが面白い。 多和田葉子さんは深刻な問題を極めて明るく浮き彫りにさせている。直接的な痛烈な批判よりも強烈におちょくりながら。 他の四編もベースは同じだ。こんな未来は来てほしくないけど、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」天賦の才を持っているからね。ありうるかも。
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最近ノーベル文学賞の候補者として名前の挙がる著者の小説を初めて読む。よーわからんというのが正直な感想。表題作は、のデストピア小説でありながら、言葉遊びやユーモアに不思議な明るさも感じる作品。他の作品も読んでみようかと思ってます。
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