商品レビュー
3.8
8件のお客様レビュー
「もの食う人々」が衝撃的な一冊だったので、その続編である本書を楽しみに購読。著名人や責任者ではなく、市井の人々との会話から、本質的なことを抉り出そうという試み。チェルノブイリの廃墟になったマンションから風景を見たいという理由で危険を犯して入り込むが、そこで見たのは、ウクライナ人運...
「もの食う人々」が衝撃的な一冊だったので、その続編である本書を楽しみに購読。著名人や責任者ではなく、市井の人々との会話から、本質的なことを抉り出そうという試み。チェルノブイリの廃墟になったマンションから風景を見たいという理由で危険を犯して入り込むが、そこで見たのは、ウクライナ人運転手をあからさまに差別する通訳とガイドの男女。取材のため車外に出る著者についていけと運転手に命令し、二人は社内で情事に耽る。政治もへったくれもない。このような調子で、東南アジアのスラム街や、アフリカのエイズの街を取材する。なんというか、息遣いや体臭が感じられそうな書き振りである。
Posted by 
「もの食う人びと」のB面。A面があまりに良い作品なので、こちらを読んで安心した。と同時に、無意味な出来事たちも自分の出自も新聞の弱さも曝け出す作者の、おさまりがわるいと思われた感覚を想像する。
Posted by 
物食う人々では語れなかった本音がまざまざと書かれている。シンプルにちょっと難しいし、思ったよりも思想的だった印象。新聞の連載のために書かれた物食う人々とは結構異なる印象。
Posted by 