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湯浅泰雄全集(7) 東洋精神史 Ⅲ
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湯浅泰雄全集(7) 東洋精神史 Ⅲ

湯浅泰雄(著者), 太田富雄(その他)

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湯浅泰雄全集(7) 東洋精神史 Ⅲ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白亜書房/ビイング・ネット・プレス
発売年月日 1999/10/01
JAN 9784904117866

湯浅泰雄全集(7)

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2017/01/22

『玄奘三蔵―はるかなる求法の旅』(名著刊行会、1991年)を収録しています。 『西遊記』の三蔵法師として親しまれている玄奘の足跡をたどりつつ、同時にインドから中国へと伝わった仏教思想の展開が孕んでいる問題について考察している本です。「初版あとがき」には、「この本は研究書として書...

『玄奘三蔵―はるかなる求法の旅』(名著刊行会、1991年)を収録しています。 『西遊記』の三蔵法師として親しまれている玄奘の足跡をたどりつつ、同時にインドから中国へと伝わった仏教思想の展開が孕んでいる問題について考察している本です。「初版あとがき」には、「この本は研究書として書いたわけではない。もともと読者に楽しんで読んでもらうつもりで、文学的創造をまじえて自由に書いたものである」とあり、著者自身の仏教心理学的な関心に基づいて、玄奘が求めた仏教の問題とは何であったかを論じています。 玄奘がインドへの旅を決意したのは、弥勒の教えを無着が記したとされる『瑜伽師地論』について学びたいと考えたからです。この書は、大乗仏教の唯識の立場から、部派の教えを包括して説いており、これを学ぶことによって初期仏教から大乗仏教への展開の持つ意味が明らかになることを期してのことでした。 そして著者は、玄奘が生涯をかけて明らかにしようと考えたこの問題に、仏教心理学的な観点から解説しています。それを簡単にまとめてみるならば、アビダルマ仏教の心理主義的傾向に対して批判を加えたのが、中観の論理主義的な立場であり、唯識は苦を滅するという実践的な認識論の立場に立つことで、両者の対立を乗り越えるものだったということができるように思います。さらに著者は、こうした実践的な心の認識が、ユングによって解明された深層心理学に通じるという主張を展開しています。

Posted by ブクログ

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