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日韓歴史認識問題とは何か 歴史教科書・「慰安婦」・ポピュリズム 叢書・知を究める4

木村幹(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ミネルヴァ書房
発売年月日 2014/10/20
JAN 9784623071753

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日韓歴史認識問題とは何か

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商品レビュー

4.4

12件のお客様レビュー

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2023/12/29

著者とはかつて同じ恩師の下で政治学を学び、韓国旅行にも一緒に行った旧知の仲である。若い頃から矢継ぎ早に意欲的な韓国政治論を世に問い、今や最も信頼に足る韓国専門家の一人である。イデオロギーのフィルターを介さず、あくまで客観性・実証性を重視した事実認識への多面的なアプローチにはいつも...

著者とはかつて同じ恩師の下で政治学を学び、韓国旅行にも一緒に行った旧知の仲である。若い頃から矢継ぎ早に意欲的な韓国政治論を世に問い、今や最も信頼に足る韓国専門家の一人である。イデオロギーのフィルターを介さず、あくまで客観性・実証性を重視した事実認識への多面的なアプローチにはいつもながら舌を巻く。歴史認識問題を典型として、とかくイデオロギーや倫理観の対立のためにデッドロックに陥ってしまう日韓関係を一歩引いた地点から冷静に考える上で貴重な存在である。 著者の主張は明快である。歴史認識問題とは正しく「現在」を写す鏡である。日韓の歴史認識の違いは昔からあるが、かつては日韓関係が重要であるとの暗黙の了解のもとに、互いの政治エリートによる統制がこの問題が顕在化することを防いできた。冷戦の終焉による極東のパワーバランスの変化と韓国経済のグローバル市場への統合により、韓国にとって日本の重要性が相対的に低下したこと、加えて両国ともにポピュリズムの浸透がエリートによる政治統制を困難にしていること、これらにより、これまでの前提が根本的にそして不可逆的に崩れてしまった。してみると、日本の常識では理不尽としか思えない近年の韓国の対日外交姿勢も、韓国としては極めて自然で合理的なものであることがよくわかる。要するに韓国は少なくとも主観的には日本をそれほど必要としてないのだ。むしろこれまでの日韓の密接な関係は冷戦という特異な国際環境が生んだ例外的な事態と考えたほうがいい。悲しいかなこれが現実だ。 そんなはずはないと憤る向きも多いだろう。この点については、著者は本書では直接論じてないが、歴史的に韓国が置かれてきた宿命的な地政学的ポジションを踏まえる必要がある。大陸で覇を争った諸王朝(ロシアも含む)の狭間でより強い者につくことに民族の存亡を賭けてきたのがこの国の歴史である。今の中国を勝ち馬と考えて何の不思議もない。むしろ尖閣で大国中国と対立する日本のほうが、彼らから見ると常軌を逸している。それを事大主義と笑うことは簡単だ。しかし、事大主義は朝鮮半島に生きる人々の半ば以上は生存の条件であり、それを捨て去ることは不可能に近い。このことは大陸と海を隔てた我々にはどうしても理解の及ばないことだ。ここに明治以降の日韓関係のねじれと悲劇の根源がある。 以上を踏まえると、見通しは悲観的にならざるを得ない。歴史認識問題を双方が納得するかたちで結着するというおよそ不可能な試みに労力を費やすよりも、「過去」についての認識の違いが問題として顕在化することを回避するための「現在」の環境作りを優先すること、即ち「我々の重要性を相手に今一度理解させ、我々と協力するインセンティブを再構築」せよと著者は言う。しかしその提案が絶望的なまでに困難であることは誰よりも著者自身が自覚しているだろう。

Posted by ブクログ

2020/02/04

歴史認識問題とは、過去でなくすぐれて現代的な問題であるということがよくわかった。著者はさすがに冷静で公正なかきぶり。韓国現代史がつぎに勉強したい。宮澤です村山の謝罪が、うまく伝わらなかったのは残念。

Posted by ブクログ

2019/05/05

日韓の歴史認識問題に関するSNS上の感情的な発言を目の当たりにして、何故このような事態になっているのかと不思議に思ったため、イデオロギー性のなさそうな日韓歴史認識問題に関する書籍を探していたところ、この本に遭遇しました。 外交面の出来事だけではなく、日韓それぞれの内政状況が如何に...

日韓の歴史認識問題に関するSNS上の感情的な発言を目の当たりにして、何故このような事態になっているのかと不思議に思ったため、イデオロギー性のなさそうな日韓歴史認識問題に関する書籍を探していたところ、この本に遭遇しました。 外交面の出来事だけではなく、日韓それぞれの内政状況が如何に相互の反応に影響を与えていたかが緻密に分析されており、何故現況に至ったかがよくわかる良書でした。 しっかりと現在の日韓関係を認識したい人にお勧めします。

Posted by ブクログ

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