いのちのむすび

市川きみえ(著者)

• 販売会社／発売会社: 晃洋書房
• 発売年月日: 2014/10/01
• JAN: 9784771025783

商品レビュー

2023/08/18

助産師さん市川さんの経験から紡がれる出産の時間。
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理性を忘れるほどに愛情が止めどもなく湧きあがり、自分の存在が我が子の欲求をすべて満たしてやれるという子どもとの一体感から母親としての喜びを知りました。その至福の中で「人間も所詮は哺乳動物で、自然界の一部であるに過ぎない」と宇宙や自然の法則に則ることの必然性を感じました。我が子からそれを教わりました。

お産には、産婦の精神状態が大きく影響します。私はそこが医療者である産科医、助産師、看護師の腕の見せどころだと思います。産婦に寄り添い安心感をもたらすケアは薬剤より効果が高くなにより安全です。

赤ちゃんは大自然の山脈に朝陽が徐々に顔を出し、昇りながら周囲を照らしていくご来光のように、見え隠れしながら産道から姿を現し、最後は光を放つように生まれ、その瞬間、母親も同じように光を放っているように見えます。出産が気持ち良いのは母親ばかりではなく、その場を共有するものたちにとっても心地よく癒される瞬間です
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男性の私には想起することしかできないけど、この感情を味わえるのはズルい！と思った。同時にとても豊かな時間でこのような経験をできたとき母は自然と野性とつながる何とも引き換えがたい自信を獲得するのかなと思いを馳せた。生きる歓びがそこにある。
助産師市川さんと直にお話しする機会があり、市川さんから感じたオーラはこのようなものだった。