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塩一トンの読書 河出文庫
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塩一トンの読書 河出文庫

須賀敦子(著者)

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塩一トンの読書 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2014/10/01
JAN 9784309413198

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塩一トンの読書

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商品レビュー

3.6

22件のお客様レビュー

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2023/08/12

いつも優しい、だけど芯の強い文章を書いてきた須賀敦子さんの頭の中が少し垣間見える。塩一トンを舐める期間、すなわちほぼ一生をかけて付き合うものとは?を考えさせられた。 イタリア語を習得することで、日本とそれとは違う文化の間で様々な表現者の意図をより深く理解し、ときに自分を演じ分け...

いつも優しい、だけど芯の強い文章を書いてきた須賀敦子さんの頭の中が少し垣間見える。塩一トンを舐める期間、すなわちほぼ一生をかけて付き合うものとは?を考えさせられた。 イタリア語を習得することで、日本とそれとは違う文化の間で様々な表現者の意図をより深く理解し、ときに自分を演じ分けることもできる。あくせくと働く日本人への警鐘もあるように感じる。 最後に出てくる本の紹介は楽しかった。ほとんど読んだことはないが、須賀敦子さんの感覚に近づくために少しずつ読んでみたい。

Posted by ブクログ

2022/12/15

このタイトルはどういう意味だろうと興味を持って手にとってみた。 なるほど、塩一トンをなめるのにはとても長い時間がかかるけれど、それくらい本と向き合うということか(本来は人との付き合いに対して著者の義母が言った言葉だったらしい)。 前の須賀敦子作品へのレビューでも書いた気がするけど...

このタイトルはどういう意味だろうと興味を持って手にとってみた。 なるほど、塩一トンをなめるのにはとても長い時間がかかるけれど、それくらい本と向き合うということか(本来は人との付き合いに対して著者の義母が言った言葉だったらしい)。 前の須賀敦子作品へのレビューでも書いた気がするけど、なぜだか私は須賀敦子の文章にすごく惹かれる。今回も、私からすると、到底手の届かない高いところに達した須賀敦子の思考と、博識ぶりと、読書量と、書評の文章の上品さに、圧倒されるし、理解はできないし・・・という状態だったけれど、やはり惹かれる。 ちなみに、後半の書評については、どの本ももちろん読んだこともなければ、ほとんどが知らない本だった。 いわゆる「文学」と言われる有名な作品や海外作品に全くもって疎いことを一瞬恥じたけれど、私は私の読書をしていこうとも思った。 しかし、日本語以外の言葉で読書ができるって、とてつもなく羨ましい。一度でいいから、母国語以外で本を読んでみて、日本語と同じように感慨を得たい。 最後にとてつもなく惹かれた部分を(長いけれど)引用したい。 「砂のように眠る」(関川夏央)によせた書評より ー著者がこの本を書きおえて二年目の一九九五年、阪神地方を襲った大震災がそれにつづく暗い時代のいやな予兆ででもあったかのように、日本人は、じぶんたちの国が、世界のなかで確実に精神の後進国であることを真剣に考えずにはいられなくなった。いったい、なにを忘れてきたのだろう、なにをないがしろにしてきたのだろうと、私たちは苦しい自問をくりかえしている。だが、答は、たぶん、簡単にはみつからないだろう。強いていえば、この国では、手早い答をいつけることが競争に勝つことだと、そんなくだらないことばかりに力を入れてきたのだから。  人が生きるのは、答をみつけるためでもないし、だれかと、なにかと、競争するためなどでは、けっしてありえない。ひたすらそれぞれが信じる方向にむけて、じぶんを充実させる、そのことを、私たちは根本のところで忘れて走ってきたのではないだろうか。この本を書いた関川さんは、そんなふうにいっているようにも、私には思える。 まだまだこの国は、人生における空虚な価値観が漂っているのではないか。あれから数十年経とうというのに、何も変わっていないのではないか。心に沁みる文章だった。

Posted by ブクログ

2022/02/01

須賀さんの文章を読むと背筋が伸びる。そして読書は、本が好きな人たちだけの趣味ではなく、人間が豊かに生きていくのに欠かせないものであるということに気づく。 ” 人が生きるのは、答をみつけるためでもないし、だれかと、なにかと、競争するためなどでは、けっしてありえない。ひたすらそれぞ...

須賀さんの文章を読むと背筋が伸びる。そして読書は、本が好きな人たちだけの趣味ではなく、人間が豊かに生きていくのに欠かせないものであるということに気づく。 ” 人が生きるのは、答をみつけるためでもないし、だれかと、なにかと、競争するためなどでは、けっしてありえない。ひたすらそれぞれが信じる方向にむけて、じぶんを充実させる、そのことを、私たちは根本のところで忘れて走ってきたのではないだろうか。”

Posted by ブクログ

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