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「はじまり」を探る

池内了(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京大学出版会
発売年月日 2014/09/01
JAN 9784130633581

「はじまり」を探る

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2016/07/18

「私たちは何処から来て、何処に行くのか」は、人類が抱き続け、解き明かそうと挑戦し続けてきた永遠の謎だ。その「何処から来て」の部分を考察するために、2013年に総合研究大学院大学で行われた「「はじまり」シンポジウム」で、各分野を代表する13人の研究者が、それぞれの分野での「はじまり...

「私たちは何処から来て、何処に行くのか」は、人類が抱き続け、解き明かそうと挑戦し続けてきた永遠の謎だ。その「何処から来て」の部分を考察するために、2013年に総合研究大学院大学で行われた「「はじまり」シンポジウム」で、各分野を代表する13人の研究者が、それぞれの分野での「はじまり」についての研究の状況を発表した。それを編集したのが本書だ。 第1章「天の部」では、天体物理学がすべての「はじまり」であるビッグバンを、量子物理学が質量の起源を論じ、天文学が生命誕生の可能性があるハビタブル惑星を探す。第2部の「地の部」では、宇宙生物学が生命の「はじまり」を探り、ゲノム科学が生物の進化と遺伝を研究する。そして第3部「人の部」では人類に視点を当て、生物学がヒトの「はじまり」と人類の進化史を明らかにしようと試みる。更に文化人類学で家畜飼養や農耕の起源、神殿の起源についてという人類の文化や文明の「はじまり」についても論じる。第5章「「はじまり」を考えるために」では、社会の複雑性、人間と自然の相互作用、言語の獲得などを論じている。 本書からは様々な「はじまり」について学ぶことができるが、「はじまり」の研究は「私たちは何処から来たのか」と考え「どのようにしてはじまったのか」と問い続け、更に「どういうきっかけではじまったか」「それが持続、発展した理由は何か」へと発展する。物事には全て「はじまり」があり、それが「進化」「発展」につながるための条件は、それがはじまったことによる何らかのプラスアルファがあり、周囲の環境とより調和的になっていくことだろうと著者は述べている。 本書ではそれぞれの研究者の論文がまとめられており、ひとつひとつはさほど長いものではなく、写真や図版も理解を助ける。しかしさすがに内容は高度で簡単に理解できないものもあるかもしれない。全て理解できなくても、現在学問の最先端ではどのような研究がなされているのかを感じるだけでも十分に楽しいだろう。各研究者の主な著書と、「筆者のオススメ」の本が合わせて紹介されているので、もっと深く知りたい人は参考にして欲しい。

Posted by ブクログ

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