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貧者を喰らう国 増補新版 新潮選書
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貧者を喰らう国 増補新版 新潮選書

阿古智子(著者)

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貧者を喰らう国 増補新版 新潮選書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2014/09/26
JAN 9784106037573

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商品レビュー

3.7

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2026/01/27

 2014年の著書であり、この段階でいかに中国の社会が資本主義社会以上に酷い問題に陥っていたかということを客観的な事実を基に主張する。決して反中という立場ではなく、信頼性のある報告である。中国の河南省で起こった薬禍エイズにおける伝染病の蔓延で捨て去られた人々(2019年のコロナの...

 2014年の著書であり、この段階でいかに中国の社会が資本主義社会以上に酷い問題に陥っていたかということを客観的な事実を基に主張する。決して反中という立場ではなく、信頼性のある報告である。中国の河南省で起こった薬禍エイズにおける伝染病の蔓延で捨て去られた人々(2019年のコロナのことではない!)、貧しさのあまり地方政府に農地を売ってしまっている失地農民の人たち、拡大する一方の貧富格差、日本をはるかに上回る受験競争を生んでいる格差社会の背景、公共秩序を乱さないとの制限下のネット民主主義など。危機的な社会となっていることを訴えているが、これは実は12年前のこと。今では一体どうなってしまっているのだろう!豊かになっている中国人が間違いなく多い中で、取り残された人たち。これが貧富の差を無くすはずの共産国の実情なのだ。

Posted by ブクログ

2019/07/28

中国における農民を出生地に縛り付ける戸籍問題、土地所有問題。一方で都市に出稼ぎに出る農民工の問題と貧困化し疲弊する大半の農村部の実情。腐敗する行政官庁の役人の実態や教育水準の地域格差や大学などの進学問題など、著者自身による長年のフィールドワークに基づいた現状分析が特徴的な著書。

Posted by ブクログ

2017/04/05

現代中国の格差社会の闇、深いなぁ…。 おいおいそりゃちょっと、と言いたくなるような腐敗っぷりの事例が本書の中には満載です。 中国の格差問題研究としては草分け的な研究者さん(本書をおすすめしてくれた友人談)による、非常にわかりやすく、丁寧に書かれた現代中国の暗い側面。 東京でもし...

現代中国の格差社会の闇、深いなぁ…。 おいおいそりゃちょっと、と言いたくなるような腐敗っぷりの事例が本書の中には満載です。 中国の格差問題研究としては草分け的な研究者さん(本書をおすすめしてくれた友人談)による、非常にわかりやすく、丁寧に書かれた現代中国の暗い側面。 東京でもしばしば見かけるような、日本に観光に来る中国の方は13億人のごく一部。中国の特に農村部では、日々辛い暮らしに耐えている人々の姿があることを本書で知ることができます。 読み進んでいくと、仮に完全フィクションのマンガだったとしても「そんな悪役キャラ実際には絶対いない!」と突っ込むレベルの予想の斜め上な感じのお役人やお金持ちのみなさまが登場します。 例えば、不衛生な病院で採血されてHIVに感染して支援を求めてきた人たちに「お前らが全員死ねば、問題は解決する」と言い放った自治体のお偉いさん。 彼女とドライブ中に女性をひき逃げした後、ナンバー見られたかもと思って引き返して、負傷した女性を助けるのかと思いきやナイフで刺し殺した大学生(車は親に買ってもらったとか)。 被害者サイドも、目先のお金のために安い価格で手持ちの土地を売ってしまう農民、自分の畑から排水したいと公道を壊しながら掘り進む農民(しかも村のチーム長?的な立場)と、色々と心配な気持ちになります。。 後半には少し希望がある話で、インターネットの発達によって市民が権力を監視するくだりがあり、最後の第7章は今後中国はどうなるのかを考察しています。中国の憲法や制度から紐解いていて、ほぼ素人の私でも非常に理解しやすく感じました。 ※中国憲法にも言論の自由の規定ってあるんですね。。 真面目に興味深い本でした。悪平等は良くないと思うけど、ここまでの格差社会は。。 ただ、都市部の住民は農村部の犠牲のもとに暮らしが成り立っていることをあまり認識していない、という調査結果は、もしかすると今、自分も誰かに対する加害者になっているんじゃ?という疑念を思い起こさせます。

Posted by ブクログ

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