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テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ 星海社新書
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テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ 星海社新書

伊藤剛(著者)

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テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ 星海社新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2014/09/01
JAN 9784061385566

テヅカ・イズ・デッド

¥990

商品レビュー

3.5

9件のお客様レビュー

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2022/01/16

15年ぶりの再読。 マンガ表現を「キャラとキャラクター」「コマ割り」「フレーム」の概念で紐解く。 ここ10年、熱心なマンガ読者ではないので、現在のマンガの表現手法がどのように変遷してきてるのかは分からない。でも「コマ割り」「フレーム」については、より新しい工夫がなされているのでし...

15年ぶりの再読。 マンガ表現を「キャラとキャラクター」「コマ割り」「フレーム」の概念で紐解く。 ここ10年、熱心なマンガ読者ではないので、現在のマンガの表現手法がどのように変遷してきてるのかは分からない。でも「コマ割り」「フレーム」については、より新しい工夫がなされているのでしょうね。何せスマホで読む読者’が増えているわけだから。

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2020/12/08

15年前の本ですがためになった。昔と比べてサブカルチャー批評に対する風当たりが和らぎ、作品自体を分析する人が増えた一方で、「自分語り」の延長と「作家論」も未だ根強い。どっちでも良いけど。 むしろ批評的視点はクリエイター側が意識的または感覚的に持っている…し、持っているべきだろうな...

15年前の本ですがためになった。昔と比べてサブカルチャー批評に対する風当たりが和らぎ、作品自体を分析する人が増えた一方で、「自分語り」の延長と「作家論」も未だ根強い。どっちでも良いけど。 むしろ批評的視点はクリエイター側が意識的または感覚的に持っている…し、持っているべきだろうなと思う。そこを編集者ら識者がうまくコントロールできると良い。 『新宝島』の本当にすごいところは散文的なコマ運びと描線。映画的手法は戦前に他の漫画家が既に試みており、手塚の技法はその上に成立したものだという。すると戦前戦中戦後の分断の中に語るべき作品が色々あるはずなので、とても気になる。 『地底国の怪人』ではデ◯ズニーキャラみたいな外見の耳男君に傷付く心と死にゆく身体が与えられることで尊さが爆発した。きっと作者も耳男君が好きだったんだろうな。 いがらしみきおの漫画もいくつか参照したが、作品を変えるごとに色々革新的なことをやっていたと知った。『ぼのぼの』は日常系のハシリらしい。 ガンスリンガーガールの評論を読んでいると「萌え」って結構参加型の能動的な欲望だったんだなと思う。性癖をぶつけたもの勝ちというか。最近はもう少し静かに感動を反芻する感じ。 悲劇と死を用いた物語が手っ取り早く感情移入できるのはいつも変わらない。

Posted by ブクログ

2019/02/10

とりあえず、途中までまとめ。 今までマンガが一つの確立された表現方法として研究されたことはなかったそうなので、この本は革新的な本だったのだろう。 タイトルがテヅカ・イズ・デッドである点からもわかるように、いかに手塚治虫が日本の戦後マンガに影響を与えたかということが明らかになった。...

とりあえず、途中までまとめ。 今までマンガが一つの確立された表現方法として研究されたことはなかったそうなので、この本は革新的な本だったのだろう。 タイトルがテヅカ・イズ・デッドである点からもわかるように、いかに手塚治虫が日本の戦後マンガに影響を与えたかということが明らかになった。 彼は登場人物に、普通ならば共存し得ないキャラクター性とキャラ性、どちらも持たせた。キャラクターとは「人格」を持った「身体」の表象である。つまり人間らしいということだ。よって、キャラクターを立てるという言葉は読者である私たちと同様に「身体(永遠ではない、傷つく心と死にゆく体を持っている)を持った人間」が、「物語空間の背後にも」「永続して存在する」ことを想像させることを意味する。そして、現実の出来事のようなもっともらしさを読者に与える。一方で、キャラとはキャラクターに先立って何か「存在感」「生命感」のようなものを感じさせるものとかんがえられる。こちらは作品世界そのものがあたかもあるかのような錯覚に陥らせる現前性をもつ。キャラクターが立つ、とは違い、キャラが立つとはテクストに編入されることなく、単独に環境の中にあっても、強烈に「存在感」をもつことを指す。ちなみに、キャラの強度が萌えを支えている。つまり、可愛らしいなあという強い愛着によってキャラが強くなるのだ。

Posted by ブクログ

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