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アベノミクスの終焉 岩波新書1495
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アベノミクスの終焉 岩波新書1495

服部茂幸(著者)

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アベノミクスの終焉 岩波新書1495

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2014/08/22
JAN 9784004314950

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アベノミクスの終焉

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商品レビュー

3.6

14件のお客様レビュー

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2018/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

内容は難しめとなっているので あまり無理しては読まない方がいいでしょう。 ただし、この経済のシステムを読むと いやというほど人間という生き物が ご都合主義だということを痛感させられます。 そして、どの世界でもいえるのですが 何度失敗しても学びやしない。 終焉というか、 ボロが現在見え始めているのは 確実でしょう。 だけれども、無知(私も含む)な我々は この人を推してしまったのです。 いつぞや理想のシステムが あることに気づくことでしょう。 だけれども、そのシステムには誠実さと 個人のほうにも痛みが生じます。 今の生活を崩したくない一部の人は 絶対拒否するでしょうね。 世の中は、隅の隅まで日はあたりはしない。

Posted by ブクログ

2017/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2014年刊。著者は福井県立大学経済学部教授。◆本書は反サプライサイド経済学の観点から、アベノミクス(というよりリフレ論)を、各種経済指標を用いて批判的に分析。なお、アベノミクス全体に対し著者は批判一辺倒ではない。◆個人的にリフレ論に懐疑的だったのは、経済事象を極めて単純なロジックで、短期的解決が可能と誤解させる点だと気づかされた。勿論、長期にはありうるとしても…。◆刊行後、貿易収支の赤字は縮小。が、その要因は原油価格の下落。◇最近の株価下落も中国バブル崩壊による。要は、経済現象に関連するのは多様な要因。 また、リフレ派が、経済回復という目標を物価上昇という手段とを混同しているきらいも。物価の決定・変動要因としては、現実の需給バランスにもあるのだろうから。◆いざなみ景気(02~08年)では経済成長中なのに労働分配率が低下。消費拡大せず。サブプライム恐慌での景気の下支えが皆無。政権の言うトリクルダウンへの懐疑・疑念。◇ソニー・富士通が採用し、逆効果であった成果主義に関する本書の批判はご尤も。◇今後、輸出増がドルベースで認められるか?が課題。なお、円安傾向下での、一般機械・電気製品の輸入増という現実がある。 従来の主力商品の輸入増は、サブプライム恐慌以降に一層亢進した日本の第二次産業の空洞化という現実に基づき、円安メリットの実在への強い懸念材料(13年)。◆とはいえ、先進国中ほぼ唯一人口減に直面する日本という視座は何れの立場でも等閑視(本書は一人当たりGDPを割に問題にするだけマシ)。◆備忘録。サプライサイドもケイジアンもその提唱時代の相と関わり、現代では一長一短。◇所得再分配目的で見れば、政府が非効率な組織とは限らない。所得再分配が経済成長に果たす役割(特に需要喚起)は真剣に検討すべき。

Posted by ブクログ

2015/01/29

 本書は2014年8月の発行であるが、原稿は4月に上梓されていたそうである。昨年4月時点で現在の状況を的確に予想している点はすごいが、著書は元々「反アベノミクス論者」であるそうだから、内容は妥当なのかもしれない。  本書での経済予想は、現在から見るとあたっている点もやや的外れの点...

 本書は2014年8月の発行であるが、原稿は4月に上梓されていたそうである。昨年4月時点で現在の状況を的確に予想している点はすごいが、著書は元々「反アベノミクス論者」であるそうだから、内容は妥当なのかもしれない。  本書での経済予想は、現在から見るとあたっている点もやや的外れの点もあるが、全体的には、ほぼ的確な指摘となっているのではないか。  「黒田日銀」の「金融緩和」は、円安と輸出企業の好業績は一定程度もたらしたが、物価と経済を持ち上げるほどの力はなさそうだし、「財政政策」も持続性は困難だろうし、「成長政策」も農協の徹底抗戦の佐賀の選挙以来、どうも迫力不足となっている。  安倍政権は政治的には成功するかもしれないが、どうやらアベノミクスは本書の指摘どうりに失敗に終わる可能性が高いようだと、本書を読んであらためて思った。

Posted by ブクログ