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ロッパ食談 完全版 河出文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2014/09/08 |
| JAN | 9784309413150 |
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ロッパ食談 完全版
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商品レビュー
3.8
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
再読メモ。十数年前に本屋で見かけたこの本でロッパのことを知った。 戦前戦後に活躍する昭和のインテリ喜劇芸人、エッセイスト、舞台映画役者。 本作執筆時は戦後10年前後。戦争をはさんで勢いを取り戻す飲食店を食べ歩き、あれこれ感想が綴られる。戦前よりも店の数やジャンルの幅も広がったという飲食店事情や、店がどんなものを提供していたのかを知れるのは興味深い。 外来語の記述が今と違う メニュウ、レストウラン、ラヴィオリー、シュウ・クリーム、エクリア、カフエー、テレヴィ、チャップスティック、カッテージ(コテージ)。「チャップ」「カッテージ」が綴りの「オ」ではなく米国アクセントに沿った「ア」になっているのは当時の規範的記述だったのか、あるいはロッパの耳が良かったからなのでは?と推測してみる。 洋食店のメニュウが100円均一、富士屋ホテルのランチコース(メニューの画像があって心がおどる)が1000円、カフエのコーヒーは最低50円から、安さが売りの洋食屋が一品50円均一、ということは今(2025年)と比べて物価は1/6-1/10くらいだろうか。 戦前のことを「日本ゴキゲンなりし昔」として、この店、この場所はああだったこうだったと戦愛しく懐かしむ記述多いが、人生と芸の下り坂にあるロッパが、かつての人気絶頂の自分を重ねて偲んでいるようにもとれる。 P108 うどんのお化け 撮影所付近のうどんやの出前持ち氏の話「お化けうどん=具の全部のせ(おかめ、きつね、たぬき)」 P114 お作法の巻 「西洋料理を、食べ方・作法に疎いことから敬遠する人たちがいる」と聞いたという記述。落語「茶の湯」っぽい。 P261 昭和15年(1940年) > 博多。昼食に、名物というより名所と言いたい、新三浦の水たきを、ウンと唸りたくなるほど、脈がドキドキ打つほど、食べました。骨をバリバリ噛むので、口の中から血が出ました。 しかし、水たきは、新三浦が世界一でしょう。
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グルメというよりはグルマンかな。 凡百のグルメ本と違うのは、蘊蓄にも高級店礼賛にとどまらないところかな。
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古い口語の文体で書かれているが、食に関するエッセイなのでするっと読める。 昭和30年出版の古い本なのに風俗というか感覚が今でも通じる内容なのに驚く。食べる事は普遍なんだなぁと、実感。 ただ、戦前戦中戦後を経験している作者ならではの感覚は、現代の私達では体験出来ないので考えさせられ...
古い口語の文体で書かれているが、食に関するエッセイなのでするっと読める。 昭和30年出版の古い本なのに風俗というか感覚が今でも通じる内容なのに驚く。食べる事は普遍なんだなぁと、実感。 ただ、戦前戦中戦後を経験している作者ならではの感覚は、現代の私達では体験出来ないので考えさせられる所もあった。 『お金持ちになったら、世界中の食べ物を食べて歩きたいと夢を持っていたが、近頃その夢を捨てることにした。世界を廻ることはない、日本にいた方がよっぽど食べる事に恵まれている。日本こそ食通の天国だと気づいた。食べ物の浮気を続ける事が1番幸福。』
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