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八面体
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 水声社 |
発売年月日 | 2014/08/01 |
JAN | 9784891769550 |
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八面体
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
自意識の迷宮から抜け出せなくなったような物語たち。 自分の見ている世界は、他の人が見ている世界と同じなのか? 自分の想像が、いつの間にか現実にまではみ出してしまって、どこまでが現実なのか、もはや判断できなくなった、ような。 世界は、見る人によって、その様相を変える。 誰も同じ世...
自意識の迷宮から抜け出せなくなったような物語たち。 自分の見ている世界は、他の人が見ている世界と同じなのか? 自分の想像が、いつの間にか現実にまではみ出してしまって、どこまでが現実なのか、もはや判断できなくなった、ような。 世界は、見る人によって、その様相を変える。 誰も同じ世界を見ることができない。
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あとがきには「文学青年コルタサルが残した最後の短編集」とある。 実際には本書の後にも短編集は発表されているのだが、本書の発表後、コルタサルは政治活動にどんどんとのめり込んでしまい、もはや文学からは遠く離れてしまった感があるために「最後の~」となっている。 本書は「最終ラ...
あとがきには「文学青年コルタサルが残した最後の短編集」とある。 実際には本書の後にも短編集は発表されているのだが、本書の発表後、コルタサルは政治活動にどんどんとのめり込んでしまい、もはや文学からは遠く離れてしまった感があるために「最後の~」となっている。 本書は「最終ラウンド」という作品集から3つの短編及び短編小説論「短編小説とその周辺」を選出し、「八面体」と名付けられた8編の短編からなる短編集に追加収録したもの。 僕にとっては「手掛りを辿ると」「夏」「「セベロの諸階段」「黒猫の首」「シルビア」あたりが極上の作品(特に「手掛りを辿ると」には本当に痺れてしまった)。 日常の中に突然に非現実的な出来事が飛び込んできたり、何が起きたのか最後まで明確にしなかったり、原因も結果も示さないままに摩訶不思議な現象を描いてみせたり。 きちんとシロクロはっきりさせてくれる作品は少なく、そういう作風が好きな方にとっては、どうにもとっつき難い短編集だと思う。 また、実験的な文体が用いられており、読みづらいと感じる方もでてくるかと思う。 僕なんかはそんな作風や文体にも面白みを感じたりもするのだが、正直「何が起こっているんだろう」と頭が疑問符で一杯になってしまった作品も実はあった。 そのあたりがちょっと残念だったのだけれども、それは読者である僕側の問題(要するに脆弱な読解力)なのだろうなぁ……。
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※このレビューにはネタバレを含みます
八面体 1974 リリアナが泣く ※想像力の行き過ぎ? 手掛かりを辿ると ※書いたのは自分のこと。 ポケットに残された手記★ ※ゲーム的な出会い。 夏 ※夫婦の危機。 そこ、でも、どこ、どんなふうに ※きれぎれ。 キントベルクという名の町 ※きれぎれ。 セベロの諸段階★ ※死を寓話的に。 黒猫の首 ※ゲーム的な出会いと殺人? 最終ラウンド 1969 シルビア★ ※想像力で人を作る「円環の廃墟」。 旅路 ※すでにだめな夫婦。 昼寝★ ※百合と性的夢想。 「文学青年コルタサルの終り」を告げる一作→以後は政治の季節。 実験的短篇、というよりは、きれぎれの文体による濫作の予兆が見える。 いいなと思った作品が比較的まとまりのある作品(「ポケットに残された手記」「セベロの諸段階」「シルビア」「昼寝」)だからというわけではないが、息切れの兆候が見える。 それは特に「そこ、でも、どこ、どんなふうに」「キントベルクという名の町」「旅路」に。
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