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おだまり、ローズ 子爵夫人付きメイドの回想
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2014/08/12 |
JAN | 9784560083819 |
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おだまり、ローズ
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商品レビュー
4.3
41件のお客様レビュー
イギリスの貴族の家で働いたメイドの回顧録。 …というつもりで読み始めたが、仕えたのはイギリス初の女性の下院議員であるナンシー・アスター(レディ・アスター)で、そのことも大きなウエートを占めている。 メイドの仕事を垣間見るというだけでなく、レディ・アスターの独特のキャラクターを描く...
イギリスの貴族の家で働いたメイドの回顧録。 …というつもりで読み始めたが、仕えたのはイギリス初の女性の下院議員であるナンシー・アスター(レディ・アスター)で、そのことも大きなウエートを占めている。 メイドの仕事を垣間見るというだけでなく、レディ・アスターの独特のキャラクターを描くという側面もある。 著者は1899年生まれで、1918年からキャリアをスタートし、1928年からアスター家で働き始め、1964年にレディ・アスターが亡くなった後の1975年に本書を書いた。 ドラマ「ダウントンアビー」の時代設定が1912年から1925年というので、かなり近い。 そもそもメイドは労働者階級に属するため、本を書くような人は少ないのだという。よって、使用人の目線で貴族たちを描いたという意味で本書は希少なのだという。 レディ・アスターはアメリカ生まれであり、伝統的な淑女像とは異なる人物。歯に衣着せぬ発言で、筆者も最初は凹まされたようだが、ある時から言い返すようにしたらしっくりいったようだ(そうでなければ35年も仕えられない)。言ってみればトラッシュトークで、それを根に持たれないということだ。淑女像とは全然違う。 それだから初の下院議員が務まったのかもしれないし、選挙区(プリマス)がドイツ軍による空襲被害を受けたときにエネルギッシュに動けたのもそういうキャラクターに似つかわしい。 著者は、自身とレディ・アスターだけでなく屋敷内の人々も描いている。 なかでも特に魅力的なのが執事(家令)のエドウィン・リーだ。 「お屋敷を訪れる方々にはいつもリーまたはミスター・リーと呼ばれていて、王室の方々にさえその名を覚えられていました。当時はほかにも偉大な執事が何人もいましたが、その最高峰はリー氏だというのが、おそらくほぼ全員の一致した見方でしょう。」 随所にリー氏が登場したり逸話を語ってくれるのだが、みんなの空想上の「執事」を実際に体現する人物がいたのだなあ、という感想になる。 読後に知ったのだが、カズオ・イシグロ『日の名残り』の主人公のモデルがこのリー氏らしい。 とすると、『日の名残り』は本書より先に読んだ方がよい気がする(未読)。
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イギリスのお屋敷もの、大好物です。 トップに君臨するのはもちろん カズオ・イシグロの『日の名残り』。 こちらも楽しませて貰いました。 しかしこの分野では 日本ではいつも同じ方が 著者だったり監修だったり解説されてますよね。 人材不足なのかなぁ…
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面白かった!! エネルギッシュで破天荒な女主人に仕えるお付きメイドの回顧録。主人も主人なら、メイドもメイドで、お互いをやりこめようと侃侃諤諤の舌戦を繰り広げていたみたい。ローズの仕事や人生について書かれた本書だけど、彼女が35年お付きメイドをやっていたのもあって内容の大部分は主人...
面白かった!! エネルギッシュで破天荒な女主人に仕えるお付きメイドの回顧録。主人も主人なら、メイドもメイドで、お互いをやりこめようと侃侃諤諤の舌戦を繰り広げていたみたい。ローズの仕事や人生について書かれた本書だけど、彼女が35年お付きメイドをやっていたのもあって内容の大部分は主人であるレディ・アスターのことになっている。上流階級の暮らしやレディ・アスターがいかに型にはまらない女性だったかを鋭い感性で観察し、覚えていたローズの、ウィットに富んだ歯に衣着せぬ語彙は痛快だし、ローズとレディ・アスターの信頼、相棒感は、時に笑いあり時に涙ありで…。 メイドの視点を細かに描写してるから二〇世紀の西洋貴族の知識としても役に立ちそう。 ⚫︎あらすじ 大富豪のアスター子爵夫人は才色兼備な社交界の花形で英国初の女性下院議員、おまけにとってもエキセントリック! 型破りな貴婦人に仕えた型破りなメイドの、笑いと涙の35年間。 笑いと感動で描く、お屋敷の内側 著者は一八九九年イギリス生まれ。庶民の若い女性の常で、学校を卒業後はメイド奉公に出ることになるが、当時の庶民には不可能ともいえる、旅行がしてみたいという夢をいだいていた。娘の賢さを知る母親は、メイドとしては格上の「お屋敷の女主人付きメイド」になれば、お供をして旅行ができると教える。ローズは「女主人付き」の下位ポストである「令嬢付き」メイドとしてキャリアをスタートし、キャリアアップの結果アスター家へやってくる。 ナンシー・アスター(夫はアメリカの大富豪アスター一族出身でプリマス市長)は才色兼備な社交界の花形。イギリス初の女性下院議員になり、内外の王族・文人・政治家と交流が深い一方、エキセントリックな性格でメイドが居つかない女主人であった。ローズは雇用主にも臆せず物を言う性格を気に入られ、子爵夫人が亡くなるまで三十五年間も生活を共にする。そして、雇い主と使用人を超えた特別な信頼関係のなか、第二次大戦中の大空襲や政界を揺るがしたソ連のスパイ事件など、お屋敷のピンチを切り抜けていく。 「古き良きイギリス」最後の時代のお屋敷を映画のようにドラマチックに描いた、使用人もの回想録の決定版。 (白泉社HPより引用)
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